...」大きい失敗の無いうちに引上げるのが賢明である...
太宰治 「佳日」
...紀州のお里の方はやがてみんなお国の方へ引上げておしまいになった...
橘外男 「逗子物語」
...そのフランボーは一向に引上げて来る様子はない...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...夏目先生が英国へ留学を命ぜられたために熊本を引上げて上京し...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...一同は引上げてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大骨折りで茶店の床へ引上げられた新三郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その縁の上へ引上げられました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漁師の伊太郎の手で引上げられたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一生懸命引上げた」という外には何にもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鬢の毛までがチリチリ焼ける中を平次は定吉の引上げた梯子を取って穴倉の口へ掛けると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それから?」「手搜(てさぐ)りでその糸を引上げようとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一糸みだれず蕭々と引上げて行くのであった...
久生十蘭 「魔都」
...これを引上げて高き処に置かんとするに当たり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...もう客がみんな引上げてしまつたので...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...稲子さんは一九三二年の夏は大森の実家が長崎へ引上げた後の家に生れたばかりの達枝と健造...
宮本百合子 「窪川稲子のこと」
...多くの収穫後の行事を引上げてしまうことになって...
柳田国男 「年中行事覚書」
...残っている全部は最良の貨幣の価値にまで引上げられ得るのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...私は、森源の話が一段落ついたのを幸い、這(ほ)う這(ほ)うの態で、引上げて来た...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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