...從つて定價を引上ぐるの止むなきに到り候ひしも...
石川啄木 「消息」
...引上げてこいとおっしゃっても...
海野十三 「怪塔王」
...この深浦から引上げようかと思つた...
太宰治 「津軽」
...すっと自分の居間へ引上げてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...隠密(おんみつ)の手で引上げられてしまうにきまっていますよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らぬ面(かお)に引上げてしまったじゃないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...すると其晩方誰れとも知れぬ者が籠に乗つて来たから私はヱヽ誰れでも構ふかといきなり籠の幕を引上けると……龍馬が一人坐つて居るのです...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...大骨折りで茶店の床へ引上げられた新三郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下からお松の身體を抱き上げると銅鑼(どら)を叩いて居た男が上から手を出して引上げた――が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男を引上げる事がむづかしいでせうか」「誰が」「お清さんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなく鄙(ひな)びた感じの嫁を慰めて伊豆屋を引上げるほかはなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これを引上げて高き処に置かんとするに当たり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...吾々は労働の価格を引上げる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...漁船が引上げられ...
宮本百合子 「海浜一日」
...そいつをひっぱたいて俺あ引上げて来たとこだ...
三好十郎 「樹氷」
...口語の廣く用ゐられて來るやうなものを見ては之れをぽつ/\引上げて假名遣に入れる...
森鴎外 「假名遣意見」
...あの鉄の棒は警察で引上げて行ったろう...
夢野久作 「オンチ」
...それはその分量を減少せしめることなくしては引上げられ得ず...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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