...まず五分五分の勝負で引上げた...
海野十三 「火星兵団」
...つづいて水びたしになっていた空虚の芋俵が引上げられ...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...巡査を連れて広場の事務所のほうへ引上げていった...
大阪圭吉 「坑鬼」
...たいていここが海底のどんづまりだと見極めて引上げて行くのです...
太宰治 「お伽草紙」
...そうして意気揚々と引上げて来た私の日本一の間抜けた姿を思い...
太宰治 「佳日」
...全員引上げを決行した瞬間をまざまざと語っている...
戸田豊子 「鋳物工場」
...形態以上のものにまで引上げられるからである...
豊島与志雄 「形態について」
...二階の手摺(てすり)から引上げると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それから?」「手搜(てさぐ)りでその糸を引上げようとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人間的主體を上の世界に引上げる...
波多野精一 「時と永遠」
...私もそのドイツ人について自分の部屋に引上げた...
堀辰雄 「エトランジェ」
...もう客がみんな引上げてしまつたので...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...奨励金がそれを引上げ得るよりも遥かに低下せしめなければならぬというのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...とうとう無事に引上げたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...続々証拠物件が引上げられるという...
夢野久作 「爆弾太平記」
...外套の頭巾を頭の上に引上げると...
夢野久作 「老巡査」
...漢口(かんこう)の松村領事が居留民を引上させたのは大早計(たいさつけい)であつたと云ふ批難が上海(シヤンハイ)では行はれて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...等が各々彼らの財貨の価格を一〇%だけ引上げ得るとするならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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