...が穂高の嶮とは比べものにならぬ、実に容易なもの、三時四十分、漸く海抜三千百二十米突の天上につく、不幸にもこの絶大の展望は、霧裡に奪い去られてしまった、が僅かに、銀蛇の走る如き高瀬の渓谷と、偃松で織りなされた緑の毛氈を敷ける二の俣赤ノ岳とが、見参に入る、大天井や常念が、ちょこちょこ顔を出すも、己(おの)れの低小を恥じてか、すぐ引っこむ、勿論(もちろん)小結以下...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...ついに初めての家の市ヶ谷を落ちて柏木の郊外に引っこむ...
大杉栄 「獄中消息」
...自然が供給する何かのカーテンのうしろに引っこむ方が...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...村の客間で家族がみんな引っこむまで居のこったあとで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...居間へ引っこむわけにもいかない...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...家のなかに引っこむ機會の生じたのをこれ幸いとその場をはずしながら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ヌーッと引っこむだけだった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...(気まり悪気(わるげ)に内へ引っこむ)忠太郎 (思い直して...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...九人の番頭や小僧達が皆どこへ引っこむのか一人一人いなくなってしまう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...厭な眼つきをして私を見ては引っこむ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...出る事も引っこむ事も出来ない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...悠々と石柱のかげに引っこむ...
火野葦平 「花と龍」
...それでなみだが引っこむことになるだろう...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...なにして――(床下に引っこむ)お光 ……(黙って立っているせい子の顔を...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...金庫の鍵を鳴らしながら奥へ引っこむ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...眠るどころか戸をたてて引っこむ者もないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...戸部へ引っこむと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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