...縦横に引ける針金の中を一方から他方へと流れるものはファラデーの電流ではないか...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...いつでも引金が引ける...
海野十三 「間諜座事件」
...石狩川の水を引ける掘割の傍に宿屋ありけるが...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...上方訛(かみがたなまり)を聞かれることが気が引けるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...台所から一車もの食料品を持込むのはかなり気の引けることであった...
寺田寅彦 「震災日記より」
...ともかくも自分には気が引けるようで不愉快であったから...
寺田寅彦 「二十四年前」
...皆が当たり籤(くじ)を引けるわけではないから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「馴れてるから引けるだよ...
豊島与志雄 「道連」
...三國志の裴松之注に引ける魏略の文...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...是れ蓋し顏師古が引ける魏略に思ひ及ばざりし過ならん...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...どうも少し気が引ける...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...そこで気が引けるばかりではない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その本場の批評家のいうところと私の考(かんがえ)と矛盾(むじゅん)してはどうも普通(ふつう)の場合気が引ける事になる...
夏目漱石 「私の個人主義」
...お近は瑞雲の我が家の棟に棚引ける如き想像(おもひ)にかられて...
樋口一葉 「花ごもり」
...気が引けるな……何処か...
牧野信一 「滝のある村」
...画で引けるのでないと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僕も気が引けるのである...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...今までよりも一層気が引けるような……馬鹿にされたような……空恐ろしいような……何ともいえない気持ちになって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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