...今更あとへ引けるか...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...その下で大きな口が一文字に引ける...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...Iすなわち9が引けるためにはBは6の外に取るべき数字がないのである...
海野十三 「暗号数字」
...前門の機銃の引金をいつでも引けるように用意をして...
海野十三 「怪塔王」
...電話も来月は引けるそうです...
谷崎潤一郎 「細雪」
...上方訛(かみがたなまり)を聞かれることが気が引けるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何よりもまず気が引けるのである...
寺田寅彦 「試験管」
...ここでは一寸書くのに気が引ける程の気のまわし方であるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...皆が当たり籤(くじ)を引けるわけではないから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...宋本太平御覽(近ごろ又友人稻葉氏を煩はして宋活字本御覽を圖書寮の宋槧本に對校せるに四夷部の倭國の記事中三國志を引ける者は全く相同じき由を報ぜられたり因て以後は皆宋本として引用せり附記して稻葉氏に深謝す)には彌馬升を彌馬叔に作れり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...どうも少し気が引ける...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...そこで気が引けるばかりではない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...棚板が気の引けるほど撓(しな)った...
夏目漱石 「道草」
...その本場の批評家のいうところと私の考(かんがえ)と矛盾(むじゅん)してはどうも普通(ふつう)の場合気が引ける事になる...
夏目漱石 「私の個人主義」
...その端が引けるわけは無かつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こちらも気の引けることだけれども...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「いよいよ小田原にも電話が引けることになった」ある晩祖父はこんなことを言って一同を驚かせた...
牧野信一 「地球儀」
...糸引けるごと岩間に流れひろごりて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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