...やがて彼の腕を引き離すと...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...幾人かの大人物と顧問官を君側から引き離すという口実を用いました...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼は彼女に怪我させはしまいかと思って自分の体を引き離すのを恐れた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...自己自身を感覺の連累から容易に引き離すところの精神を要求するからであります...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私の精神を感覺から引き離すことにかくも慣れてきたし...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...また同時にすべての先入見から引離すことができまた引き離すことを欲する人々だけに読まれるように...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...精神を感覚から引き離すに最も容易な道を用意し...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...マックス・ヴェーバーは事実の選択――価値関係づけ――と歴史的連関の因果づけを完全に引き離すことによって...
戸坂潤 「科学方法論」
...例の日常生活者である無産者的大衆(大衆は昔から貧乏だった)から社会階級的に引き離すのに役立つように出来ているからだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...手荒に扱わなければ引き離すことができないことが分かった時...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...その代りその権利と引き離す事のできない義務も尽(つく)さなければ...
夏目漱石 「私の個人主義」
...――ボーイ長は、その注意を足や胸から、しばらくの間は、引き離すことも、できるようになった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...母家へつづく柴折戸を引き離すような勢いで押しあけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それまで彼女をとりまいていた平和な田園生活から引き離すことがどうあっても必然だったのであろうかと考えて見た...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...強く引き離すと手の形に鐘取れた痕(あと)なり...
南方熊楠 「十二支考」
...一度噛みついたら引き離そうと思っても引き離すことができない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこから引き離すようにして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そうしてこの貿易を宣教師の布教運動から引き離すのが困難であることも知っていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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