...又お前が肉から強(し)いて引き離した霊だけに身売りをすると...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...嫌がってメソメソ鳴く犬を再度引き離した...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...俗世間から引き離してやろうと試みる...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...母は乳人(めのと)を呼んで自分を引き離してしまったので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...苦もなく犬の首輪をつかんで引き離しながら...
徳永直 「こんにゃく売り」
...単に分析だけを引き離して解釈することは吾々には出来ないであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...自然哲学と自然科学とをこのような仕方で引き離して了うことは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それでも婦人は士官を喧嘩相手から引き離して...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その代りに富子という者と僕という者とを別々に引き離して見てみたんです...
豊島与志雄 「囚われ」
...愚かな動機によって彼を無慈悲にも大佐から引き離し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...営業芸術と引き離し...
野村胡堂 「楽聖物語」
...單獨に引き離してしまつては...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...離れ離れに引き離してしまつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夫と兄を二人から引き離した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...セマン人言う藪中に多き木蛭(きびる)が人の血を吮(すす)るを引き離し小舎(こや)外で焼くと虎血の焦げる臭いを知って必ず急ぎ来る...
南方熊楠 「十二支考」
...それはお内儀に支拂つたわづかな金がかれらを世間から引き離し...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...その中の悪い夫と引き離して置くためである...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...武藤氏は耄及愚翁本の古写本に基づいてこれをこの個所より引き離し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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