...趣味の享樂に大騷ぎをして居る一群の人々がある――私自身もそんな連中の一人だと折々誤認されるのであるが――その種類の人達は趣味といふ物を人間の生活から引き離して(つまり人間生活の中から趣味的なエッセンスだけを蒸溜でもして)趣味そのものだけを樂しまうとするのであるが...
會津八一 「趣味の向上」
...単に抽象的にこの歴史的地理的環境から引き離して民族性を考えることは人間心理の発展過程を無視したものであろう...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...実力において優に佐々木を引き離していたのだ...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...いつまでも引き離しておくのも本意ないわけだと...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...単に分析だけを引き離して解釈することは吾々には出来ないであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...憐(あわ)れな状態になってる彼を二人の恋人の抱擁から引き離した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は激しく身を引き離しながら叫んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」そして彼は傷口から鑿を引き離し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は須永の従妹(いとこ)と田口の爺さんを自分勝手に親子ときめておきながらどこまでも二人を引き離して考えていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...数メートルの間隔を引き離してそれと対立する...
野上豊一郎 「闘牛」
...そして程なく泣いてゐる自分に氣が附いて驚いた――何故に? 私の主人の傍から私を引き離した運命に對して最早會ふこともない彼に對して...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ずんずん私を引き離して行つた...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...貴方から自分を引き離してゐる病氣ででもあるかのやうに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...夫と兄を二人から引き離した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「商用」が彼をペグラアの抱擁(ほうよう)から引き離して旅に出した...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...この人を公方さまの側から引き離して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どちらも二つ宛(づゝ)のものを一つ/″\に引き離しては考へられなかつたのである...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...或は船下の潮流かが二つの船を引き離し...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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