...背後に結び附けたる革行李の凹(くぼ)くなるまで鐵の鎖を引き締め居たり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...いつもきゅっと口を引き締め...
太宰治 「善蔵を思う」
...まるで鮑(あわび)の身のように体じゅうを引き締めて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...軍治は未だ産毛(うぶげ)のある感じのする唇のあたりを引き締めるやうにし乍ら哀願した...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...お宮は五円札を一枚やると嬉(うれ)しさを押し包むように唇(くち)をきゅっと引き締めて入口まで送って出た私の方を格子戸(こうしど)を閉めながらさも思いを残してゆくような嬌態(しな)を見せて...
近松秋江 「うつり香」
...370その堅甲をの下結びて刺繍美はしき革紐かれの柔軟の咽喉いたく引き締めつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...じきに自分と自分の心を引き締めることが出来た...
徳田秋声 「爛」
...しっかり引き締めた...
直木三十五 「南国太平記」
...二人の身体をひとつに引き締める...
久生十蘭 「地底獣国」
...それと同時に意味ありげに唇を引き締めた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...心引き締めて承りましたが...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...マリーの靴下留めがいま言ったように引き締める必要のあったのは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...そう心を引き締めた...
室生犀星 「童子」
...引き締めていたか知れぬのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そうして又何というお手の冴えよう……私は髪の毛を引き締められるようにゾッと致しましたよ……」と感激にふるえるような声で云いつつ未亡人は立ち上って洋酒の瓶を仕舞うと又座に帰ったが...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...引き締めている同君独特の持ち味に到っては...
夢野久作 「挿絵と闘った話」
...安心以上の安心ともいうべき一種の喜びを感ずると同時に……扨(さ)ては……扨(さ)ては……と胸の躍るような緊張に全身を引き締められるのを感じたのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...それと一緒に三島に對する怒りが彼の身體全體を引き締めた...
横光利一 「悲しみの代價」
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