...引き止めるではございませんか...
芥川龍之介 「地獄變」
...何かの通り過ぎる物影を思わず掴むか引き止めるかのように...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それを引き止めるための玩具がまた増した...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...衛士(えじ)だか行司だかが飛び出して来て引き分け引き止める...
寺田寅彦 「田園雑感」
...彼は裳衣(しょうい)の襞(ひだ)をつかまえて母親を引き止める...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なお引き止めるに違いない医者へは知らせもしないで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の頭脳はいろいろの考えを引き止める力を失っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時間が来れば何物も彼を引き止めることはできなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これを引き止める力はありません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...母さんにはほんとうにそれを引き止める力があるだろうか...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...引き止めるものもないらしかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...勘三は強く引き止めるふうもなかつた...
室生犀星 「神のない子」
...「実は自分の亡くなった妻が好きだったので尺八を吹くものが来ると引き止める事にしているのだ」と胡麻化(ごまか)した...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...その事を貴方がお気付きにならないように貴方をここへ引き止める役目を妾が受持ちまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...引き止める間もなくスススと廊下のむこうへ出て行ってしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...おもしろい人間にひきあわせてやる」と引き止めるまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...引き止めるのであった...
吉川英治 「親鸞」
...実例をいろいろ挙げて引き止めるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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