...死人(しびと)を残して引き揚げた小路は...
芥川龍之介 「偸盗」
...皆引き揚げてしまった後だったんです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...引き揚げよう」とそれからマベ貝の詰った桁網の上へ屈みながら...
大阪圭吉 「死の快走船」
...五軒目の家を引き揚げる頃には...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...滑車で木寄せの各部分を引き揚げては組み合わせるのに...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...湖中から引き揚げた姉妹(きょうだい)の屍体検案書を帳簿から抜き出して見せてくれた...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...今回探検隊現地引き揚げのために...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...本国へ引き揚げる希望もなくなっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...病室を引き揚げた...
徳田秋声 「黴」
...最も成功した内在的批評も要するに自分の頭髪を掴むことによって自分を沼から引き揚げることは出来ないという宿命を有つ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...気早(きばや)な連中はもう引き揚げると見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...それ以前に引き揚げる必要はなからうか? それをはつきり見極めて置きたかつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...エレベーター・ボーイはさっさと引き揚げますから...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...このまま電車へ飛び乗って引き揚げていく気にもなれなかった...
森下雨村 「五階の窓」
...一日三百トン位の鉄屑をダルマから引き揚げているわけだ...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...馬を並べて引き揚げてきた...
吉川英治 「三国志」
...五つ刻(どき)(八時)頃から続々と岡山方面へ引き揚げてゆく隊伍が見られ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここを敵に委(まか)して引き揚げろと申すは...
吉川英治 「新書太閤記」
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