...三人も手を引き合うて狭い田舎道を傍若無人に歩いたりするのが...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...学校への寄付能力の貧弱なものを採用したのでは引き合うまい...
戸坂潤 「社会時評」
...一つの脛(すね)を啣(くわ)えて左右から引き合う...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...袖引き合うようになった頃のこと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...十分引き合うから出し惜しみまへん」聞き手は団長の予想以上に興味津々だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...引き合うと見ております」「ここは金に覆われた砂漠ですよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...『和漢三才図会』に蝮の子生まるる時尾まず出で竹木を巻き母と子と引き合うごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...これを手に入れんとて一切の所有物を棄てても十分引き合うべく...
南方熊楠 「十二支考」
...石がお互に蜘蛛の糸を微かに引き合うてゐるやうな弱い釣合を見せてゐた...
室生犀星 「京洛日記」
...両方で引き合うのであった...
室生犀星 「幼年時代」
...どちらへどんなに引き合うのか分らなかったが...
横光利一 「旅愁」
...即ち探検が儲け仕事として引き合うようになったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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