...なぜクロポトキンやマルクスや露国の革命をまで引き合いに出して物をいうかとの詰問もあろうけれども...
有島武郎 「片信」
...そんな時には「お父さん」の名が引き合いに出されるが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...静御前の生涯(しょうがい)について吾妻鑑(あずまかがみ)や平家物語を引き合いに出すまでもあるまい...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...それにも拘わらず僕はとかく引き合いに出される時は...
辻潤 「ふもれすく」
...更に死んでからも引き合いに出されることだろう...
辻潤 「ふもれすく」
...帝大総長の引き合いに出るのもどうも解釈がつかない...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...これらを一々引き合いに出して連句の場合に付会しようとしても...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...冒頭には今引き合いの住所があった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...事実ソヴェートに於ける実際問題が至る処引き合いに出されているのである...
戸坂潤 「読書法」
...菜ッ葉を奪い合い引き合い...
永井隆 「この子を残して」
...日本では台所の話がよく引き合いに出されるが...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...いつでも金米糖を引き合いに出すのだが...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...よく戦争ばかり引き合いに出すようですがなにしろ今夜のこの場面だからだとおぼしめしてください...
正岡容 「初看板」
...日本に至っては逢うて別るる記述毎(つね)に鶏が引き合いに出る...
南方熊楠 「十二支考」
...そしていつでも引き合いにお関とお久美さんが出て...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...女王様のことに私などを引き合いに出して言わないでね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の友人をもアウルス・ゲリウスやマクロビウスと同じ程度に引き合いに出す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御承知のように原子の内部の電子と核とが互に引き合い斥け合っているからなのですが)...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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