...もう引き合いに出して置いたから...
芥川龍之介 「上海游記」
...アンティフォンは大胆にもそれを引き合いに出して...
鈴木三重吉 「デイモンとピシアス」
...とてもお引き合いにはならんでしょう」という...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...静御前の生涯(しょうがい)について吾妻鑑(あずまかがみ)や平家物語を引き合いに出すまでもあるまい...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...それにも拘わらず僕はとかく引き合いに出される時は...
辻潤 「ふもれすく」
...前条に引き合いに出した「模倣の人生」のほうではいわゆる主演者はあっても「黒鯨亭(こくげいてい)」のごとき意味での独裁的主役は無い...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...「べらぼう」も引き合いに出たが...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...本書所載の他の論文にしばしば引き合いに出ている関係上参照の便宜のためにこのままここに採録した次第である...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...――けれどもそのためにはこの数年来急激に変革されつつある新物理学の一定の成果を引き合いに出さねばならない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...文学の文学至上主義を引き合いに出したわけであった...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...経釈(きょうしゃく)の文などを引き合いに出して論じかけて来たものだから...
中里介山 「法然行伝」
...いつでも金米糖を引き合いに出すのだが...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...二人はぐいと引き合い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...日本に至っては逢うて別るる記述毎(つね)に鶏が引き合いに出る...
南方熊楠 「十二支考」
...それは自分のどんな感情のありようとこの映画の俳優の演技のどんな性質とが或は引き合い...
宮本百合子 「女の歴史」
...女王様のことに私などを引き合いに出して言わないでね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それに自分を引き合いに出すので...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その手頸をにぎり取られ――おうっッ――と引き合い...
吉川英治 「三国志」
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