...この男からあんな態度を引き出すものは彼の交游のうちで自分一人なのかも知れないと思つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...長さ一フィートの包を引き出すのを見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...観客はこのシーンからなんら論理的なる結論を引き出すことはできないであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...しかもそれをやられた馬は軽い跛(びっこ)を引き出すけれど...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...之からは特殊な自然現象の法則を全部は引き出すことが出来ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...文学と科学との間の同一性と区別とを引き出すことが出来る筈である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「こん畜生」いきなり手に持っていた長い竿を秋草の植込の中へ突っ込んで引き出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...肉の中に残った針を引き出すことはできないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その枝(えだ)の管から導線を引き出す場合...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...胡瓜(きゅうり)から日光を引き出す計画を...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ほかのそりを引き出すのならばあまりに時間がかかっただろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼がペーピーを引き出すために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「ボンファイアって何だい?」私はそういう妻から努めて話を引き出すように訊(き)いた...
堀辰雄 「晩夏」
...ズバリと殺(や)っておくんなさいよ――本堂へ引き出すからさ――」――ケッ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかし一方で魔法の杖のように新しい資質へよびかけそれを引き出すものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...後世はこのような編著から類のない利益を引き出すことだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一個の大作を引き出すことが出来た...
柳宗悦 「思い出す職人」
...内ポケットから新聞を引き出すと...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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