...それから甘い歓語を引き出すだけの機才(ウィット)を持ち合わしていたので...
有島武郎 「或る女」
...襦袢(じゅばん)の袖(そで)を引き出すひまもなく目に涙をいっぱいためてしまっていた...
有島武郎 「或る女」
...高架鐵道の線路に添うた高地に向つて牛を引き出す手筈である...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...それは本家から金を引き出すための口実であり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして彼の観念をいわば私の精神の宝庫から引き出すことが起るたびごとに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...運命こゝに一頭の獅子を引き出す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...文学と科学との間の同一性と区別とを引き出すことが出来る筈である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...オリヴィエはもう彼からわずかな片言隻語(せきご)をしか引き出すことができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「こん畜生」いきなり手に持っていた長い竿を秋草の植込の中へ突っ込んで引き出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ヘエーかう二つに裂いて酢で引き出すんでがす...
長塚節 「栗毛虫」
...比喩的表現から論証を引き出すことは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...犠牲者が習慣的に金を引き出す目的で東部へ行ったことです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...それを引き出すと四角なテーブルといすになった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...活きた蛇が穴中に曲りその腹の麟板が多処に鈎り着き居るを引き出すは難事と見え...
南方熊楠 「十二支考」
...要するに月給を引き出す石臼廻しみたいなもんかな」彼の微かな皮肉を正直に受け...
「一本の花」
...あいつ等の鼻の穴から蛆(うじ)を引き出すのは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...(a)それに我々の行為の規則をただ我々自身からのみ引き出すならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...近いうちに自分の預金全部を引き出すかも知れないから...
夢野久作 「暗黒公使」
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