...そこからさし込む光で大きな手文庫からぎっしりつまった男文字の手紙を引き出すと風呂敷(ふろしき)に包み込んだ...
有島武郎 「或る女」
...じよらうぐもはたゞ糸を引き出すだけで...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それから間もなく家宅捜査が行われストーヴの中から燃え残りの薪を引き出すと...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「素晴しい記念品」
...という興味ある仮説を引き出すことが出来るのであります...
太宰治 「女の決闘」
...乃至は思い切って内容は抜き去って日本民族の形式的な能力(外来文化の自主的な同化の能力とか何とか)を引き出すことも出来よう...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...懲戒の全組織はこの一語から引き出すことができる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ちょうどよくラフィット銀行から引き出すことができた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...現像室では施先生が肺のレントゲン写真をちょうど現像タンクから引き出すところだった...
永井隆 「長崎の鐘」
...がんりきは例の左手で懐ろから財布を引き出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...胡瓜(きゅうり)から日光を引き出す計画を...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...犠牲者が習慣的に金を引き出す目的で東部へ行ったことです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...人口の現実の状態に関する正確な推論はこれらからア・プリオリに引き出すことは出来ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼は黄絹のハンケチを引き出すと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...晩酌が長引き出すと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ひとは立派な養生訓を引き出すことができるであらう...
三木清 「人生論ノート」
...この営みをカーテンの外に引き出すのはむしろその価を低くすることであった(羞恥はいわば重みをつけるものであり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼がその判断の基になるものを引き出すことができた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それではその五分の四だけ引き出す事にしよう...
夢野久作 「暗黒公使」
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