...次の玉と鏡の二つの枕詞を引き出す...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...それは本家から金を引き出すための口実であり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そう云う風に例を引き出すと縷々(るる)として際限がないのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...軍隊手帖を引き出すのがわかる...
田山花袋 「一兵卒」
...スコラ的本体論とは「言葉の意味から分析的判断を引き出すことである」(Husserl, Philosophie als strenge Wissenschaft, Logos, Bd.. S. 305)...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...物質から生じるのではなく――Modalitt に属する実在からはそれにぞくさない空間を引き出すことは一切不可能であるから――...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...あなたを墓穴から引き出すことは私が受け合います...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...がんりきは例の左手で懐ろから財布を引き出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の預金を引き出すために...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼女達の心遣いを引き出すことが出来た...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...回り灯籠のやうに多くのものゝ姿を順々に引き出すのであつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...『1)Anderson's Investigation of the Circumstances which led to Scarcity, Table, p. 40.『部分的経験から早急に一般的推論を引き出すことは常に危険であるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...晩酌が長引き出すと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どうかしてあれを引き出すことにしませう...
森鴎外 「大塩平八郎」
...(a)それに我々の行為の規則をただ我々自身からのみ引き出すならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一個の大作を引き出すことが出来た...
柳宗悦 「思い出す職人」
...郵便局に残っていた二百円ばかりの貯金を引き出すと...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...越後の謙信を引き出すことだった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索