...それから甘い歓語を引き出すだけの機才(ウィット)を持ち合わしていたので...
有島武郎 「或る女」
...多くの人夫等がそれを橇(そり)で引き出すところに飛んで行く...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...元来教育という字の原語の Education, Erziehung などという字はいずれも引き出すという意味で...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...重く引き出す肩息に...
谷崎潤一郎 「刺青」
...これらの読み物は自分の五体の細胞の一つずつに潜在していた伝統的日本人をよびさまし明るみへ引き出すに有効であった...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...スコラ的本体論とは「言葉の意味から分析的判断を引き出すことである」(Husserl, Philosophie als strenge Wissenschaft, Logos, Bd.. S. 305)...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...やっとのことで引き出す...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼を引き出すことは不可能だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「私を引き出すため車の下にはいり込むのにマドレーヌ氏は種々考えてみはしなかったんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ここから引き出すことが出来ぬからだと聞いている...
中山太郎 「屍体と民俗」
...彼がペーピーを引き出すために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...引き出すと同時に大急ぎで押しこまれてしまうため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...瀝青ウラン鉱からラジウムを引き出すことに成功した彼らが...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...わたしの精神からより多くのものを引き出す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼がその判断の基になるものを引き出すことができた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...郵便局に残っていた二百円ばかりの貯金を引き出すと...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...近いうちに自分の預金全部を引き出すかも知れないから...
夢野久作 「暗黒公使」
...引き出す...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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