...おまけに一番悪いことはその人としてだけ考える時でもいつか僕自身に似ている点だけその人の中から引き出した上...
芥川龍之介 「手紙」
...ついそばの日本銀行にはいってありったけの預金を引き出した...
有島武郎 「或る女」
...机の引き出しに入っているのだしするから...
石川欣一 「可愛い山」
...すばらしいネタを引き出したか」「はい...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...更にブレンターノが現象という観念を引き出したA・コントの実証主義こそは批判や解釈なるものをこき下すことを建前とするものに他ならなかった...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼女は封筒からその中のものを引き出した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」と云(い)ひながら友禅縮緬(いうぜんちりめん)の襦袢(じゆばん)の袖(そで)を引き出して...
永井荷風 「すみだ川」
...葛籠(つづら)の類を引き出して女中たちが...
中里介山 「大菩薩峠」
...このゴロゴロした丸いやつは?」首をひねりながら引き出して見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...親爺は恐ろしい馬好で春も暖かになつて毛が拔け代つて古い毛が浮いたやうに幾らか殘つて居るのを見ると堪らなくなつて往來へ引き出しては撫でさすつて居るといふ程なのだから自然博勞の伊作が別懇になつた譯である...
長塚節 「芋掘り」
...見ると百姓は商人の荷から生薑の束を引き出してまけろというて居る...
長塚節 「隣室の客」
...我々が引き出し得る唯一の推断は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...中にはその名前から*8黙示録の神秘の数を引き出した者さえ少なくなかったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ボートを力一杯引き出し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...その中から実際的な利益を引き出したりすることはないのだが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...頬の刺(とげ)を起すから引き出し得ず...
南方熊楠 「十二支考」
...半焼けになったところで彼らを燃えさしの中から引き出し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これを引き出して鞍をおくのにもなかなか暇がかかるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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