...葉子に引き付けられたのは岡ばかりではなかった...
有島武郎 「或る女」
...一つの寶石が他の寶石を引き付けたと一般に言はれたものであつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...若くは其の人に首領的器局があつて何となく群衆を引き付ける所があるので...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又群衆を引き付ける首領的器局を備へた人でもないやうである...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...他をぐいぐい引き付けて行く処などは...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...私は自分の前に現われた女のために引き付けられる代りに...
夏目漱石 「こころ」
...手のある長い烟草盆を前へ引き付けて...
夏目漱石 「それから」
...今度はヴァイオリンを同じくランプの傍(そば)へ引き付けて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...妙に人を引き付ける声...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...娘々したあどけなさが妙に人を引き付けます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼はいきなり吉田の後に身を引き付けた...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...重要そうにふくらんだ折り鞄を持って来ていて食事の間も足許(もと)に引き付けていたが...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...何でも陰具に引き付け説く癖がある...
南方熊楠 「十二支考」
...自分の鼻の先に引き付けて...
夢野久作 「怪夢」
...引き付けられるものである...
夢野久作 「暗黒公使」
...そうして観衆の頭を引き付けておいて...
夢野久作 「能とは何か」
...血走った両眼が鼻の附け根の処へ一つになるほど引き付けられている...
夢野久作 「霊感!」
...聴き手の心をぐんぐん引き付けてゆく...
吉井勇 「或る日の小せん」
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