...門に伺候して著書の序文を請(こ)うものが引きも切らず...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...広い領土の方々から名果名樹を献上して来るものが引きも切らず...
薄田泣菫 「独楽園」
...今暁以来同家正門前には物見高い見物の群集引きも切らず...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...見物の異国者が引きも切らずに出たり這入ったりしてることも――これらはみんな...
谷譲次 「踊る地平線」
...またはさまざまなる大道店(だいどうみせ)の日傘(ひがさ)の間をば士農工商思い思いの扮装形容(みなりかたち)をした人々が後(あと)から後からと引きも切らずに歩いて行く...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...つづいて伝法院の横手や江川(えがわ)玉乗りの裏あたりからも追われて来るものが引きも切らず...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...追はれるやうに後から/\と引きも切らず早足に歩いて来る男女さま/″\な人の群に行き合ひ...
永井荷風 「来訪者」
...風潮の向かう所入会者引きも切らず...
福田英子 「妾の半生涯」
...来訪者引きも切らず...
福田英子 「妾の半生涯」
...門外には重井万歳出獄者万歳の声引きも切らず...
福田英子 「妾の半生涯」
...一日中引きも切らず野次馬の河が屍体の前を流れた...
牧逸馬 「土から手が」
...転じてアテーネの遊君となってより高名の士その歓を求むる者引きも切らず...
南方熊楠 「十二支考」
...塗足駄(ぬりあしだ)を穿(は)いた客が引きも切らず出入してゐる...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...前後左右から引きも切らずに来る雑多な車の刹那(せつな)の隙を狙つて全身の血を注意に緊張させ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??