例文・使い方一覧でみる「引きて」の意味
スポンサーリンク...姫は直ちに我を引きて「ピアノ」の前に往き... 
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...寺内陸相は滿洲駐屯軍を二ヶ師團のみに止めたる實例を引きて帝國の軍備が財政を眼中に置かずとの非難は無存なりと論じ...
石川啄木 「雲間寸觀」
...◯以上の如くエホバは諸現象を引きまた動物を引きて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...男は打笑ふ老女の袂を引きて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...』しかく宣んして兵車より神女手づからステネロス 835引きて大地に降らしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...これを着て斬られているのは、余り、ええ図ではないぞ――まあええ、引きて返らぬ、武士の道じゃ」「益満の戻りが、遅いのう」「斉彬公が、帰国なさったゆえ、それと、途中で、何か打ち合せしておるのかもしれぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...今その特徴を説明せんがため道灌山（どうかんやま）の一図を引きて例とせんか...
永井荷風 「江戸芸術論」
...米国にては上下の階級なき故日曜日には職工も新しき黒の山高帽を戴き女房の手を引きて教会へ説教聞きに行くなり...
永井荷風 「洋服論」
...獨り國道を辿る木曾川のすぎにし舟を追ひがてに松の落葉を踏みつゝぞ來し木曾川の沿岸をゆく鱗なす秋の白雲棚引きて犬山の城松の上に見ゆ各務が原淺茅生の各務（かゞみ）が原は群れて刈る秣千草眞熊手に掻く十五日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...夜はじめてをきく垣に積む莠がなかのこほろぎは粟畑よりか引きても來つらむ十日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...かなしからずやそれより手を引きて歩きて広小路に出でぬ...
中原中也 「夏の夜の博覧会は、かなしからずや」
...それより手を引きて歩きて広小路に出でぬ...
中原中也 「夏の夜の博覧会はかなしからずや」
...六の婦人を引きて...
福田英子 「妾の半生涯」
...（三月十六日）誤りやすき字につきて或人は盡の上部は聿（いつ）なり※（じゅん）の中は王なりなど『説文（せつもん）』を引きて論ぜられ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...黒き衣の陰に大鎌は閃きて世を嘲り見すかしたる様にうち笑む死の影は長き衣を引きて足音はなし只あやしき空気の震動は重苦しく迫りて塵は働きを止めかたずのみて其の成り行きを見守る...
宮本百合子 「片すみにかがむ死の影」
...身にしみて物を思へと夏の夜の蛍ほのかに青引きてとぶ （晶子）源氏の現在の地位はきわめて重いがもう廷臣としての繁忙もここまでは押し寄せて来ず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...足引きて跡よりぞ来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...上下にすじがね引きて...
森鴎外 「みちの記」
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