...嫌な方に嫌な方にとずるずる引きずられていく――登志子はもう胸元にこみ上げてくる何物かがグッと上がると...
伊藤野枝 「わがまま」
...烈(はげ)しい冒険心に引きずられているに過ぎないのだった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...私は何だか引きずられてしまいそうな気がする...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...引きずられて往くものなのだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ずるずる引きずられて...
太宰治 「女生徒」
...心にもなく母はそれに引きずられているのだと思っているらしい...
谷崎潤一郎 「鍵」
...頭に引きずられて前のめりになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一切がずるずると引きずられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それについで起った種々な奇怪な事件に引きずられてきたのに他ならないのだけれど...
橋本五郎 「殺人迷路」
...誰でも引きずられて...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...型破り(悪い意味でなく)な先生の性格に引きずられてしまったものであろうか...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...そんなものに引きずられて...
夢野久作 「鉄鎚」
...まあ暫く夢遊病者(ノクタンビユウル)になつて夢に引きずられて居やう...
與謝野寛 「素描」
...引きずられてゆく郡兵衛であった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...今日まで引きずられて来た愚かさを...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一角の手に引きずられてゆくお獅子の姿を見ると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...万吉さん――そんな悠長(ゆうちょう)なことをしちゃいられない――今向うへ引きずられて行く姉弟(ふたり)は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...と左舷へ引きずられて行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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