...門の内なる小き園には五色の紙燈を弔(つ)り...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...あさゆう秀次が一族の菩提(ぼだい)を弔うていた者だと云う...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...かげかつ公と和睦なされていそぎ弔(とむら)いがっせんのためみやこへ上られますところに...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...東川(うのがわ)村に後亀山(ごかめやま)天皇の皇子小倉宮の御墓を弔(とむら)い...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...玄関には弔(くやみ)に来る人影もまだまれであった...
徳田秋声 「黴」
...必庭園の花を折って弔儀(ちょうぎ)に行く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ってなんのこと」「お前がしゃべくったアレだよ」「あれは弔辞ですけど...
久生十蘭 「だいこん」
...年々殺獲する猴の弔いに室女を捧げてその霊を慰める義理立てにも当るようだ...
南方熊楠 「十二支考」
...水船のある所の上に棚が弔(つ)つてあつて...
森鴎外 「金貨」
...刀(たう)を弔(つ)つて来てゐるものなんぞは殆ど無い...
森鴎外 「金貨」
...弔問の客があとから絶えないので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「私は人の弔問や法要にはゆかない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...全人類の感謝と弔慰とを彼等に捧げさしてくれるであろう……そうして最後に……永劫(えいごう)消ゆる事のない極地の氷のような『冷笑』を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...壮年期の弔歌(ちょうか)に聞え...
吉川英治 「私本太平記」
...燃えさかるわが古館(ふるだち)を弔(とむら)うごとく門前にたたずんでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...一国の太守(たいしゅ)の弔(とむら)いも及ばない程だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...御弔使を賜ったまま...
吉川英治 「平の将門」
...弔辞を読むような声で...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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