...お手伝いさんや娘の真弓子(まゆみこ)も知らぬと言った...
海野十三 「空中墳墓」
...私は真弓子と川股とを隣室から連れて来させた...
海野十三 「空中墳墓」
...この婦人は鬼村博士の一人娘の真弓子(まゆみこ)にちがいなかった...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...家出をした鬼村真弓子のことについては...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...北園竜子は原籍静岡県三島町の北園弓子(ゆみこ)というものの私生児で...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...母の弓子を記憶している人さえない有様であった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...川手氏のお父さんの妾であった女はこの弓子でなければなりません...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...弓子は多分、チーズを切ってから、一口飲みたいと思い、その時、私のコップがないのに気づき、それを食卓の下に見出し、ウイスキーがはいってるのを幸に、何の気もなく、それをぐっと飲んだのであろう...
豊島与志雄 「紫の壜」
...また、弓子の死体が、後には解剖までされて、仔細に検証されたことを、私は不服に思ってもいない...
豊島与志雄 「紫の壜」
...私を更に弓子へ執着さしたのだ...
豊島与志雄 「紫の壜」
...弓子は私とは異つて...
北條民雄 「鬼神」
...わたくしは昨冬弓子の産後の不養生が今にさわりて痩せ衰え...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...弓子の死んだあとはもう見きりをつけていたものの...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...この手紙がどうしたんですか……何ですって……『弓子...
夢野久作 「継子」
...おまけに財産の全部をお前に持逃げされてしまった』……まあ恐ろしい女ですわねえ弓子っていうのは……ねえ玲子さん……」「……………」「ええと……『それでも俺はお前を怨まなかった...
夢野久作 「継子」
...……お前の昔の夫より……根高弓子どの』……ほほほほほ……玲子さん!」いつの間にかほかのことばかり……中林先生のことばかり一心に考えていた玲子はビクッとして顔から手を離した...
夢野久作 「継子」
...お母さんが根高弓子という恐ろしい毒婦だったとしても...
夢野久作 「継子」
...親類たちは妙にこの婦人を白い眼で見て、「あんまり年を老(と)ってから美しい奥さんを持つと決していいことはない」などとまだ子供の私に云い聞かせていた位であったが、義母の弓子は、この上もなく私を可愛がって実の母以上につくしてくれたので、私はむしろそんな親類に反感を持って義母になついていたものであった...
夢野久作 「冥土行進曲」
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