...一定の式服といふものの持つ効果はたしかにあつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...どんな式服を着ていたかと聞かれると...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...紫色の服を着た女はやはり同じ写真の中に現われた黒い式服の中年婦人の変形であるとしたところで...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...そしてあれこれと式服の模様なぞ見ているうちに...
徳田秋声 「仮装人物」
...九年まえに行ったときは東京で式を済ませて式服のまま自動車を牛久(うしく)...
服部之総 「加波山」
...眼も覚めるような茜色の式服を取出して自慢らしく繰り拡げながら鶴子の方に振り返り...
久生十蘭 「魔都」
...この娘は前回に於て夜の十二時頃縫い上げた式服を松谷鶴子のところへ持って来た...
久生十蘭 「魔都」
...ほんの時折(ときおり)着る式服なればこそ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...仮に式服礼服に重きをおこうとも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...式服を着けた武家ばかり――そして江戸城の正門へ一散に...
吉川英治 「江戸三国志」
...筑州殿」至極、風采のあがらない秀吉は、式服となっても、大紋の着ばえもせず、列座の中ではどう見てもやはり野生のものでしかない...
吉川英治 「新書太閤記」
...桐紋(きりもん)の式服やら長袴(ながばかま)やら...
吉川英治 「新書太閤記」
...湯にも入らず式服を着て...
吉川英治 「新書太閤記」
...供奉(ぐぶ)員の式服...
吉川英治 「新・水滸伝」
...衣冠式服をかなぐり捨てた梁山泊の男たちの...
吉川英治 「新・水滸伝」
...内匠頭は、湯浴(ゆあ)みをして、式服を着けた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...すぐ式服を着替えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いつになく糊目(のりめ)のついた式服すがたの武蔵...
吉川英治 「宮本武蔵」
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