...74P.731.結婚式服...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...さっき資生堂で見た顔の婦人が五人迄も式服を着て通るのに行き合せたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どんな式服を着ていたかと聞かれると...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...同じような式服で...
徳田秋声 「仮装人物」
...眼も覚めるような茜色の式服を取出して自慢らしく繰り拡げながら鶴子の方に振り返り...
久生十蘭 「魔都」
...この娘は前回に於て夜の十二時頃縫い上げた式服を松谷鶴子のところへ持って来た...
久生十蘭 「魔都」
...式服の白羽二重の裾からいきなり桃色の綿ネルを出して上ずった眼付で歩いているのに沢山出会いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...当日の式服だけでよいからということにして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...というよりも式服を極度に簡略にしただけのもので...
柳田国男 「木綿以前の事」
...式服を着けた武家ばかり――そして江戸城の正門へ一散に...
吉川英治 「江戸三国志」
...松の内の登城ですから、無論式服、熨斗目(のしめ)の裃(かみしも)に長袴(ながばかま)、袴の括(くく)りは大玄関の板敷へ上がるとすぐに下ろして裾(すそ)を曳くのが通例でした...
吉川英治 「江戸三国志」
...そこで式服に改め...
吉川英治 「新書太閤記」
...筑州殿」至極、風采のあがらない秀吉は、式服となっても、大紋の着ばえもせず、列座の中ではどう見てもやはり野生のものでしかない...
吉川英治 「新書太閤記」
...内匠頭は、湯浴(ゆあ)みをして、式服を着けた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...式服は長裃(ながかみしも)と定めていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『梶川っ、大紋の式服へ、何事だっ、無礼であろうっ』伝八郎の手は思わず与三兵衛の肩を強く突いた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...(いずれにせよ、今、将軍の一師範になって、それを以て、甘んじてしまったら、自分の道業もまずは知れたものといえよう)朝の陽のかがやく道を、彼は式服を着、見事な鞍の駒にまたがり、栄達の門へと、そうして一歩一歩近づいておりながら、なお、心のどこかでは、満足しきれないものがあるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いつになく糊目(のりめ)のついた式服すがたの武蔵...
吉川英治 「宮本武蔵」
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