...我々青年はまづこの弊風(へいふう)を打破しなければいかんです...
芥川龍之介 「饒舌」
...待遇法を改めて以来全くこの弊風は止んだことを喜んでいる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...耳飾も唇飾も身体を傷くるに於ては同等なる弊風なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...何とかかとか纏りを附け度がる弊風がある...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...そして此弊風は嚴羽の詩論「滄浪詩話」と高廷禮編集の「唐詩品彙」とが責を負ふ可きものであると痛論して居る...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...夫れ政治的射利の弊風一たび行はるれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これ請け負い者の弊風なり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その弊風今日に及びてもなほ歌舞伎座の新作物においてこれを見る...
永井荷風 「江戸芸術論」
...私は「科学尊重」の弊風を算え上げたいと思う...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...古く我が全国に渉って行われた殉死の弊風が...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...かかる弊風を杜絶(とぜつ)するためにこそ吾々はこの学校に職を奉じているので...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...あの永年の弊風が根を絶つことにでもなれば一挙両得ともなるではないか...
牧野信一 「鬼涙村」
...西洋崇拝の弊風が天下を吹きめぐって我国固有の美風良俗が地を払って行く中に毅然として能楽の師家たる職分を守り...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...前代までの淫靡な弊風を改革するためには自身もつむぎの袴しか用いないほど質素な範を示して...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...武士道と実生活の矛盾(むじゅん)だのそこから起る弊風(へいふう)だの……つい与右衛門も頷いてしまうし...
吉川英治 「鬼」
...武臣銭(ぜに)を愛すの弊風は三国おのおのの内にも跡を絶たなかったものにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...その弊風(へいふう)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...軟弱な弊風(へいふう)があったことも否めません...
吉川英治 「親鸞」
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