...一度最大方針が国民に理解せられたならばたちまち数十年の弊風を一掃して...
石原莞爾 「戦争史大観」
...……すでに当市の婦人たちの間にもこの弊風は相当瀰漫(びまん)しておりますようですし...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...何とかかとか纏りを附け度がる弊風がある...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...やはり文學史家の陷る弊風が無いでもない...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...此弊風が敗れぬ中は眞の詩は起らない...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...而(しこう)してこの増長したる弊風をば根本より咄嗟(とっさ)の間に抜き去らんとしたるは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...夫れ政治的射利の弊風一たび行はるれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...夫れ政治的射利の弊風一たび行はるれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そういう社会の弊風をあさましいものと見た...
中里介山 「生前身後の事」
...とかく陥りやすい弊風...
中谷宇吉郎 「雪」
...古く我が全国に渉って行われた殉死の弊風が...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...かかる事よりこの弊風ついに亡びた(一八一九年板コラン・ド・ブランシーの『封建事彙』一巻一七三頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...西洋崇拝の弊風が天下を吹きめぐって我国固有の美風良俗が地を払って行く中に毅然として能楽の師家たる職分を守り...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...前代までの淫靡な弊風を改革するためには自身もつむぎの袴しか用いないほど質素な範を示して...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...近年の茶事流行の弊風(へいふう)に対しても...
吉川英治 「新書太閤記」
...それに伴う多少の弊風(へいふう)も仕方のないお添え物とまず大きく呑みこんではいる...
吉川英治 「新書太閤記」
...時人の弊風(へいふう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうした弊風(へいふう)に荒(すさ)みきっていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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