...昔者(むかしは)カーライル、弊衣を着、破帽をいたゞいて、一日馬車を竜動(ロンドン)街頭に駆(か)る...
石川啄木 「閑天地」
...弊衣破帽(へいいはぼう)である...
太宰治 「デカダン抗議」
...弊衣破帽の学生さんが...
寺田寅彦 「学位について」
...縞目も色合も分らない弊衣を一枚まとって...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...弊衣の男は、蓬髪を風に吹かせながら、恐れる気色もなく顔を挙げて、光の波と雲の層との闘いを眺める...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...謂わばその弊衣を脱ぎすてて...
豊島与志雄 「楊先生」
...乞食(こじき)小僧のようなぼろをまとい哲人のような弊衣をつけ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...弊衣の繼ぎを當てた所か...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...破袴弊衣(はこへいい)も配合と調和によりては縮緬よりも友禅(ゆうぜん)よりも美なる事あり...
正岡子規 「病牀六尺」
...是までの弊衣を棄て美服に替へ啻に安樂の生活を送つたのみならず...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
......
三好達治 「故郷の花」
...常に弊衣を着てゐるのに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...竹逕は弊衣(へいい)を著(き)て塾を出(い)で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...常に弊衣を著(き)ていた竹逕が...
森鴎外 「渋江抽斎」
...蓬髪(ほうはつ)弊衣(へいい)の垢(あか)じみた人が...
柳田国男 「山の人生」
...弊衣(へいい)を着し乱髪にして青蛙(あおがえる)を食う男...
柳田国男 「山の人生」
便利!手書き漢字入力検索