...たとひ嘲弄にしろ...
芥川龍之介 「芋粥」
...折からの台風に翻弄(ほんろう)されたわけで...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...茶器弄りをさえさせるようになったのだった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「俺の妻になりながら相変らず伯爵を慕っていた伯爵夫人を殺すのだ……俺に許さなかった肌で毎晩この犬を抱いて犬に弄ばれていた俺の妻を殺すのだ!」途端に「呀(あ)っ!」と心臓でも突き刺されたような呻(うめ)き声を妻は挙げた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...机の上に置かれた金脚のついた宝石の一つを弄(まさぐ)りながら...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...現在科学の極限を見極めずして徒(いたず)らに奇説を弄(ろう)するは白昼提灯(ちょうちん)を照らして街頭に叱呼する盲者の亜類である...
寺田寅彦 「方則について」
...ある朝偶然縁側(えんがわ)の日向(ひなた)に誰かがほうり出してあった手鏡を弄(もてあそ)んでいるうちに...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...その侮辱と嘲弄とは...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...私たちはただ寝ころんで、空を眺め、海を眺め、煙草をふかし、雑談にふけり、鳥か魚かを珍らしがり、手で弄び、或は即席に料理して酒の肴にするのもよい...
豊島与志雄 「女人禁制」
...その言葉の奥底にはきっと愚弄(ぐろう)の意味がある...
夏目漱石 「坑夫」
...三四郎は愚弄そのものに興味をもっている女だからとまでは答えたかもしれない...
夏目漱石 「三四郎」
...弄花(ろうか)の慰(なぐさ)みにふけることは...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...もうこの少女を調弄ふ気にはなれなかった...
原民喜 「牛を調弄ふ男」
...お京さんお京さんとて入浸(いりびた)るを職人ども翻弄(からかひ)ては帯屋の大将のあちらこちら...
樋口一葉 「わかれ道」
...その母親(かれは公爵に弄ばされた)は死際に「乞食をしても他人の世話には決してなりなさるな」と云つた...
室生犀星 「愛の詩集」
...(それは多く権威を嘲弄(ちょうろう)するという観念が基本になっているのだが)トンネルと鉄橋どころか...
山本周五郎 「青べか物語」
...おかしくって臍(へそ)が茶を沸かすぞ」大略このように嘲弄(ちょうろう)したうえ...
山本周五郎 「百足ちがい」
...杖や足蹴(あしげ)に弄(もてあそ)んで...
吉川英治 「親鸞」
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