...僕の父はこう云う時には頗(すこぶ)る巧言令色を弄(ろう)した...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...カラカラと飛ぶ玩弄品(おもちゃ)を...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...余も基督信徒となりしより芝居も寄席も競馬も弄花(ろうか)もことごとく旧来の玩味を去り...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...船は木の葉の如く飜弄(ほんろう)せられ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...あらん限りの手管を弄した妻に存分に女のすべてを尽させた後...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ただその絵画が室内的玩弄品として用いられる場合には小規模の絵巻物か...
津田左右吉 「偶言」
...十二人の羅馬兵が骸子(さいころ)を弄(もてあそ)んでいる...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...穏かな眼鼻をさんざんに弄(もてあそ)んだ結果...
夏目漱石 「永日小品」
...一毫(いちごう)も男から弄ばるる事を許さぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...愚弄(ぐろう)の笑いを洩(も)らしながら...
夏目漱石 「坑夫」
...長い間からかって翻弄する...
野上豊一郎 「闘牛」
...人の感情を弄んで置きながら……誰が人の感情を弄びました……誰が人の感情を弄びましたよ」ト云った時はお勢もうるみ眼に成っていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...彼女の無知を飜弄してゐるのを見て取つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あるいは双眼写真を弄(もてあそ)んで日を暮らしたこともある...
正岡子規 「病牀六尺」
...はらはらと浴衣の袂を弄んだ...
水野仙子 「夜の浪」
...壮大な空言を弄しない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...何かというと漢字を弄(ろう)してそれをもって地理を説こうとしたが...
柳田國男 「地名の研究」
...林房雄は逆説を弄(ろう)しているのに相違ないと思った...
山本周五郎 「青べか物語」
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