...詩歌を弄べる王孫を見...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...他人を飜弄せむとする興味が全然跡を絶つてゐるとは勿論いへないが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...大敵ルパンに飜弄され...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼の鼻の上のロイド眼鏡を弄(いじ)って見せた...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...それを運用して破天荒の奇策を弄(ろう)し...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...「君はおれを忘れたのか――「それは忘恩というものだ――「おれは十分君を憎む――「それはおれを愚弄したことになる罰だ――「おれは十分君を憎む――「おれは冷たい吹息を吹きかけられたところで...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...いくら弄(もてあそ)んでも罪にはならない……おれはいったい...
中里介山 「大菩薩峠」
...必ずしも残忍のために残忍を弄(ろう)するのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「弄(いぢ)んぢやねえ」勘次(かんじ)は只(たゞ)恐(おそ)ろしい目(め)をして叱(しか)るやうに抑(おさ)へる...
長塚節 「土」
...このつぎには弾語りをご馳走(ちそう)しよう」と嘲弄するようなことをいった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...尚しかし恋の傍らといへるほどの若さと戯れにダンスをさへ弄ぶ快活さとを失つてゐなかつたのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...斯うした名前を弄して少しばかりのローマンスを味ふのも...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...」クルクル指で弄(もてあそ)んでいた紙で...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...しばしば嘲弄(ちょうろう)をさえ受けたものです...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...前の渋い弄斎節(ろうさい)の一曲よりはこの方の他愛ないのが一も二もなく...
吉川英治 「江戸三国志」
...無礼姑息(こそく)な策を弄(ろう)する分には是非もないこと...
吉川英治 「剣難女難」
...愚弄(ぐろう)しおるな」「もってのほかな」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...コロンブスが地上楽園の推定から捕縛に至るまでの数奇な運命に飜弄されていた一四九八年から一五〇〇年までの間は...
和辻哲郎 「鎖国」
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