...蓮の花か何か弄(もてあそ)んでゐれば...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...伊太利のやうな美術国だから那様(あん)な細つこい繊麗(きやしや)な翫弄犬を生じたのだらう...
内田魯庵 「犬物語」
...私は空虚な饒舌(じょうぜつ)を弄(ろう)していた...
梅崎春生 「風宴」
...なんという愚弄(ぐろう)...
海野十三 「すり替え怪画」
...山下氏はいつも漢詩を弄(ひねく)つてゐる位だから...
薄田泣菫 「茶話」
...裁判の処理を愚弄に変えるという特殊な風潮が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...狭い仕事場で小仏を小刀の先で弄(いじ)っているとはまた格別の相違……青天井の際限もない広大な野天の仕事場で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...種々ナル技術ヲ進ンデ弄ブヨウニナッタモ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...菊の花の挿(さ)さったガラスの一輪挿を両手で弄(もてあそ)びながら続けたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そう言えば「愚弄(ぐろう)」もやはり g+r だから妙である...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...不断は何のこともない大人の弄物(おもちゃ)であったが...
徳田秋声 「黴」
...その嘲弄(ちょうろう)は火炎である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...嘲弄(ちょうろう)している者が...
中里介山 「大菩薩峠」
...辛辣な諧謔(かいぎゃく)を弄した...
久生十蘭 「地底獣国」
...女でも弄(もてあそ)ぶか...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...彼女の怪手腕に翻弄されながら...
夢野久作 「少女地獄」
...丸(ぐわん)を弄する」と云ふのは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...軽弄(けいろう)...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索