...我は汝を愛し汝は我を弄ぜんとす...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼はわが冥想を亂さうとして戯弄するのか...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「錬金道士」
...幾らか調弄気味(からかひぎみ)になつて訊いた...
薄田泣菫 「茶話」
...夫人は番頭が取り出して来る色々な土産物を弄(ひね)くりまはしてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...ちょっぴり嘲弄のようなものが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それを弄ぶのは彼女だって差し支えないだろう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...禹徳淳 (じっと睨んで)詭弁を弄すな...
林不忘 「安重根」
...―――やっぱり耳を弄(いろ)うたのが原因でそないなったんやろか」「さあ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どこまでが玩弄品(がんろうひん)であるか...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...その侮辱と嘲弄とは...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...實は少しばかり手弄(てなぐさ)みで勝ち續けたんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一つには純な俺の心を弄んだ憎むべき妖婦に永遠の烙印の復讐をなさんが為に...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...苦楽喜憂恰も男子手中の玩弄物と言うも可なり...
福沢諭吉 「新女大学」
...と夢は云ふのか? しかしいつも眼が醒めて見れば空(むな)しい愚弄なのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...弄(おもちゃ)にして...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...鶴が休もうとするとまた蝶が嘲弄しながら飛び出す...
南方熊楠 「十二支考」
...声を弄(もてあそ)び節を崩してまで人気に投ずるは以ての外ときめつけた上...
山本笑月 「明治世相百話」
...大策はめぐらすが小策は弄(ろう)さんよ...
吉川英治 「新書太閤記」
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