...しかし自然の名のもとにこの旧習の弁護するのは確かに親の我儘である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...「おまけに予審判事(よしんはんじ)を怒(おこ)らせるためにわざと判事をつかまえては兄貴を弁護する手合いもあるんですからね...
芥川龍之介 「冬」
...法廷に立つてある重罪犯人を弁護するとき...
薄田泣菫 「茶話」
...そんな無実の罪の弁護するのが...
田中貢太郎 「春心」
...そうして此度は其の男を弁護するかのように...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...武太さんを人が悪く言う毎(ごと)に武太さんを弁護する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...× × ×私は自分及び自分の両親を弁護するのではない...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...閣下の内閣は唯だ一時の利害に依りて政府を弁護する聯合党を有するに過ぎずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼はその殺害を自ら弁護するために...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...世に認められない独創的な力強い芸術家らを弁護するの力は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分自身が自分を弁護するにもかかわらず...
中井正一 「脱出と回帰」
...そうすれば嫂さんだって善良な夫人でさあ」と自分は嫂(あによめ)を弁護するように...
夏目漱石 「行人」
...その津田君が躍起(やっき)になるまで弁護するのだから満更(まんざら)の出鱈目(でたらめ)ではあるまい...
夏目漱石 「琴のそら音」
...九州の男で色が黒いから」「口の悪い」と美禰子は三四郎を弁護するように言ったが...
夏目漱石 「三四郎」
...道理で大変東風を弁護すると思った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何ら自分を弁護するに由なき女性――姦婦という死刑以上の烙印を永遠におしたことになるのだ...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...果してただこの神学者の神学説を弁護するだけのものであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼を弁護する人はいなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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