...――?×自己を弁護することは他人を弁護することよりも困難である...
芥川龍之介 「河童」
...しかし自然の名のもとにこの旧習の弁護するのは確かに親の我儘(わがまま)である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...お前などが弁護する必要がないといはれるかも知れない...
芥川龍之介 「プロレタリア文学論」
...いかに愛国心を振起しても弁護することは出来ない...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...そして女王がラレイを弁護するついでに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...わたしにはわかりませんね」フランボウ探偵は弁護するように言つた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...それでもクリストフを弁護する場合になると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あんまり苛(ひど)いわ」と鼻子の鼻を弁護すると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...死屍は墳墓を打ち破って躍り上りたいほどに憤怒しようとも一言も自己を弁護することは出来ないのです...
浜尾四郎 「死者の権利」
...殺親罪を弁護するはこれを犯すより難し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...一応自分を弁護する機会をも与え...
牧逸馬 「双面獣」
...けだしこれが一夫多妻を弁護する唯一の方法なのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...よく起るように自然主義と結びついてそれを弁護する役目をさえ演じた...
三木清 「語られざる哲学」
...これではどうしたって料理の事へ心を向けられんよ」と弁護するのか悪く言うのかイヤに笑って我が妻を顧(かえり)みる...
村井弦斎 「食道楽」
...私の犯さない罪はいつも私の弁護する暇なく私の上に加わっていた...
室生犀星 「幼年時代」
...かつ工場主の我欲を弁護する者である...
柳田国男 「雪国の春」
...彼女達はどうして堕落するようになったか記者は弁護する...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...しかしキリスト教界に於ても最早何人も征服者の暴虐な所行を弁護するものはあるまい...
和辻哲郎 「鎖国」
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