...自分の事のように心で弁疏(べんそ)した...
有島武郎 「或る女」
...又失敗するにつけて運命を顧みて弁疏(べんそ)させる必要もない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...秋野教師が遅刻の弁疏(いひわけ)を為(し)い/\入つて来て...
石川啄木 「足跡」
...先刻(さつき)から三度目の同じ弁疏(いひわけ)を...
石川啄木 「赤痢」
...決して等閑に付しおるに非じ」と、弁疏してあった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もしかこの人が弁疏(いひわけ)がましい隠し立などしないで...
薄田泣菫 「茶話」
...自分の政友会入りを弁疏(べんそ)して...
薄田泣菫 「茶話」
...彼らは幸徳らの事に関しては自信によって涯分を尽したと弁疏するかも知れぬ...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...毎年の弁疏(べんそ)も遂に聴入るる気色(けしき)なし...
永井荷風 「小説作法」
...己(おのれ)の行為に対する弁疏(べんそ)にしたものであった...
永井荷風 「ひかげの花」
...自己の一身上のための弁疏(べんそ)哀願は後廻しにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちゃんとした弁疏(エクスキュウズ)がある...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...泣いても笑つても一通りの弁疏(いひわけ)はしておかずばなるまいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...弁疏の余地はなくなるのだ?加多 事実...
三好十郎 「斬られの仙太」
...古来貞操に関する疑(うたがい)を受けて弁疏(べんそ)する能(あた)わず...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...「弁疏無し」と答えました...
夢野久作 「鼻の表現」
...私はオイッケンのような学者やハウプトマンのような芸術家が今度の戦争の牽強(けんきょう)の弁疏(べんそ)を独逸(ドイツ)のためになさねばならなかったのを気の毒に思っている...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...身の罪を弁疏(いいわけ)するのは...
吉川英治 「三国志」
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