...秋野教師が遅刻の弁疏(いひわけ)を為(し)い/\入つて来て...
石川啄木 「足跡」
...『怎うもしないのに!』と自分に弁疏(いひわけ)して見る傍から...
石川啄木 「鳥影」
...蔭(かげ)にも日向(ひなた)にも美妙のため弁疏する事が出来ないで...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...別に弁疏(いひわけ)がましい事もせず...
薄田泣菫 「茶話」
...もしかこの人が弁疏(いひわけ)がましい隠し立などしないで...
薄田泣菫 「茶話」
...彼らは幸徳らの事に関しては自信によって涯分を尽したと弁疏するかも知れぬ...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...ただ弁疏的な役割しか果さないであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そう弁疏するだろうと思う...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...己(おのれ)の行為に対する弁疏(べんそ)にしたものであった...
永井荷風 「ひかげの花」
...自己の一身上のための弁疏(べんそ)哀願は後廻しにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...泣いても笑つても一通りの弁疏(いひわけ)はしておかずばなるまいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...靴の下の緋房を問題にして騒ぎ立てるのは後日に面倒を惹起する基となりはせぬかというような弁疏(いいわけ)を考えて...
松本泰 「日蔭の街」
...玄機は毫(ごう)も弁疏(べんそ)することなくして罪に服した...
森鴎外 「魚玄機」
...是に対する弁疏も...
柳田國男 「書物を愛する道」
...古来貞操に関する疑(うたがい)を受けて弁疏(べんそ)する能(あた)わず...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...こう涙して弁疏(べんそ)したということである...
吉川英治 「私本太平記」
...何としても弁疏(べんそ)の道がない...
吉川英治 「新書太閤記」
...弁疏(べんそ)の余地がない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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