...その旅行の途中神社や仏閣があれば廻り道でもお参りすることにしている...
上村松園 「芸術三昧即信仰」
...それへ廻り道をして大学の正門前へ出...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...そうするには遠い廻り道をしなければならなかった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...一寸廻り道をして活動の看板を見に行くこともあった...
豊島与志雄 「少年の死」
...それで東海道の名所位は少しの廻り道をしても見物しようと思い定めた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それから廻り道をしてまた本街道に出ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...この福井へ廻り道をなさらないと恨みますよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...廻り道をして作事場へは寄らなかったと見えて...
夏目漱石 「坑夫」
...少し廻り道をして...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お前は廻り道してここへ逃げ帰り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無邪気な子供にしゃべらせるという廻り道によって家庭の秘密を聞き出そうとするのは恥かしいことであったし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...おれはたぶんおまえを夢にも思わないようなところへ追いやってしまうであろう」ジョヴァンニは廻り道をして...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それから、態と行路を替えて、廻り道をし、車上の老いた人へ日光を当ててやろうかとさえ考えたが、不意に眼へ一杯の涙をためて了ったのであった...
松永延造 「職工と微笑」
...「あ……廻り道をすればよかった」お蝶に悔いの色がうかぶ...
吉川英治 「江戸三国志」
...たいへん客が廻り道をすることになるので...
吉川英治 「折々の記」
...さして廻り道にはならぬ...
吉川英治 「三国志」
...それじゃたいそうな廻り道で……きょうはあの和田峠をお越えなさりましたな...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...とんだ廻り道をしちまったじゃないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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