...建保二年には正月と九月と二度もお参り致しました程で...
太宰治 「右大臣実朝」
...けれども、どうも、それから後は、暗い、と申しても言ひ過ぎで、御ところには陽気な笑声も起り、御酒宴、お花見、お歌会など絶える事もなく行はれて居りましたが、どこやら奇妙な、おそろしいものの気配が、何一つ実体はないのに、それでもなんだか、いやな、灰色のものの影が、御ところの内外にうろついてゐるやうに思はれて、時々ゆゑ知らず、ぞつとする事などもございまして、その不透明な、いまはしい、不安な物の影が年一年と、色濃くなつてまゐりまして、建保五、六年あたりから、あの悲しい承久元年にかけては、もうその訳のわからぬ不安の影が鎌倉中に充満して不快な悪臭みたいなものさへ感ぜられ、これは何か起らずにはすまぬ、驚天動地の大不祥事が起る、と御ところの人たちひとしく、口には言ひませぬけれども暗黙の裡にうなづき合つてゐたほどでございまして、人の心も解け合はず、お互ひ、これといふ理由もなしに、よそよそしく、疑ひおびえ、とてもこの建暦二年の御時勢の華やかさとは較べものにも何もならぬものでございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...このとしは十二月六日に建保と改元になりましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...その建保元年あたりには...
太宰治 「右大臣実朝」
...建保三年乙亥...
太宰治 「右大臣実朝」
...建保三年六月に痢病でおなくなりなさるまで...
太宰治 「右大臣実朝」
...この建保二年から三年にかけて...
太宰治 「右大臣実朝」
...建保二年の五月から六月にかけての大旱魃の折には...
太宰治 「右大臣実朝」
...同じく建保四年の六月二十日には...
太宰治 「右大臣実朝」
...建保四年の九月に...
太宰治 「右大臣実朝」
...建保六年戊寅...
太宰治 「右大臣実朝」
...この建保年間には...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...法然の三回忌の時には追善の為に(建保二年正月)この法印は...
中里介山 「法然行伝」
...建保七年の正月右大臣が逝(な)くなった時に...
中里介山 「法然行伝」
...建保七年二月八日の條に去月廿七日戍尅供養之時...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...年代順に列記すれば、建保七年、弘安二年、正安四年(乾元元年)、元亨元年、元徳二年、文明五年、慶長五年の諸鈔本である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...建保二年の春...
吉川英治 「親鸞」
...建保(けんぽう)の六年六月には...
吉川英治 「親鸞」
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