...それがいよいよ建つことにきまれば...
會津八一 「綜合大學の圖書」
...これ白河樂翁公の建つる所にして...
大町桂月 「白河の關」
...余はすぐ近くに居た彼等の一人に聞いて見ると彼等は大工職で金華山に無線電信所が建つといふので其普請に傭はれて卅日も前に廿人程で島へ渡つたのだといつた...
長塚節 「旅の日記」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...年々(ねんねん)高くなるばかりだから」「そうだ仮令(たとい)半株だって千年も持ってるうちにゃ倉が三つくらい建つからな...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まだ建つたばかりの新しい長屋で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此の碑を建つる旨を莊重な琉球文で記してある...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...まとまつて清潔に建つてゐる家をみると重吉は...
林芙美子 「なぐさめ」
...なるほどこの寺内の真中にも小舎が建つて...
林芙美子 「瀑布」
...それらの悲惨事の上にのみ建つ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...高台の上に建つこの大伽藍(だいがらん)は...
原民喜 「秋日記」
...宮殿はたった一週間で建つ...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...そこの岸には家が建つてゐないので...
原民喜 「潮干狩」
...書籍器械を買い塾舎を建つる方便なし...
福沢諭吉 「学校の説」
...すつかり取り払ひになつてやがて此処には何処とかの倉庫が建つんだつて話ぢやないの――それともあなたに何か考へでもあるの?」「ないね――」と滝は嗤つた...
牧野信一 「雪景色」
...暗い色硝子のはまつた角の牛肉屋が取残された昔の物のやうに悲しくそこに建つてゐた」とある...
正岡容 「大正東京錦絵」
...沖二氏の殉難の跡に記念碑の建つてゐるのを観た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...――水戸の田舎にひき籠って、鍬など持っているかと聞けば、古文書や史籍を借ると称して、堂上(どうじょう)や諸侯へ使臣を通わせ、また、碑を建つなど...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??