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芥川龍之介 「骨董羹」
...荘厳の廚子(ずし)から影向(ようごう)した...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...廚女(くりやめ)なくて君ひとり...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...吾兄の廚のかたに音すると...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...一重筵の上にして蒔繪の盆や草雙紙さては廚の煤鍋が入り亂れたる狂態を水干やれし古雛のこは狼藉ととがめずや...
萩原朔太郎 「煤掃」
...さうして洋燈(らんぷ)のうす暗い廚子のかげで先祖の死靈がさむしげにふるへてゐる...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...村人もまた瓢箪(ひょうたん)を負い行廚(こうちゅう)を持ち...
宮崎湖処子 「空屋」
...廚(くりや)の煙が立たないでなお生きた人が住んでいるという悲しい邸(やしき)である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...戸の内は廚(くりや)にて...
森鴎外 「舞姫」
...ほどなく庖廚(ほうちゅう)にありしエリスが母は...
森鴎外 「舞姫」
...* この後三月堂内の閉ざされた廚子のなかに塑像(そぞう)の非常にすぐれた吉祥天女像があるのを見た...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...二十三金堂壁画――金堂壁画とアジャンター壁画――インド風の減退――日本人の痕跡――大壁小壁――金堂壇上――橘夫人の廚子――綱封蔵金堂へは東の入り口からはいることになっている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...この廚子に残された夫人の愛情は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...わたくしたちは引きよせられるように近々と廚子の垂れ幕に近づいてその顔を見上げた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そうして法隆寺の僧にこの廚子を開くことを交渉した...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...廚子が二百年以上開かれなかったこととのみであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...観音さまは廚子から出して庫裏(くり)の奥座敷に移坐させてあった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...わたくしのつれていた子供が物珍しそうに熱心に廚子のなかをのぞき込んでいたので...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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