...人けのない廚(くりや)の下を静かに光りながら流れるのも...
芥川龍之介 「大川の水」
...子供の時に彼の家の廚房(ちゅうぼう)で...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...その廚子の上には経文(きょうもん)と一しょに...
芥川龍之介 「俊寛」
...一つをば廚(くりや)となして豆を煮たり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...此処(ここ)の畠彼処(かしこ)の廚(くりや)と...
巌谷小波 「こがね丸」
...女房廚屋に隙(ひま)や得つる...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...小鼠に與ふ廚女(くりやめ)皿(さら)を灌(そゝ)ぐとて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...其の人の書きました天廚禁臠と云ふ本がある...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...廚房だけは別棟になつてゐるが...
中島敦 「環礁」
...廚なる鍋とり持ち來...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...一重筵の上にして蒔繪の盆や草雙紙さては廚の煤鍋が入り亂れたる狂態を水干やれし古雛のこは狼藉ととがめずや...
萩原朔太郎 「煤掃」
...ああ この道徳の人を知らない晝頃になつて村に行きあなたは農家の庖廚に坐るでせう...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...後ろのほうの廚(くりや)その他に使っている建物のほうへ源氏を移転させ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...庖廚(ほうちゅう)を過ぎ...
森鴎外 「舞姫」
...それ朝餉(あさがれい)の竈(かまど)を跡に見て跡を追いに出る庖廚(くりや)の炊婢(みずしめ)...
山田美妙 「武蔵野」
...この廚子の大体の構造は推古式であって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...この廚子に残された夫人の愛情は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...廚子が二百年以上開かれなかったこととのみであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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