...子供の時に彼の家の廚房(ちゅうぼう)で...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...廚(くりや)のほうへ逃げようとする...
芥川龍之介 「偸盗」
...向って右の方(かた)に唐戸一枚隔てたる夫人堂の大(おおい)なる御廚子(みずし)の裡(うち)に...
泉鏡花 「一景話題」
...荘厳の廚子(ずし)から影向(ようごう)した...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...女房廚屋に隙(ひま)や得つる...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...残したる任地の墓に参りけり墓の道狭(せ)ばめられたる参りけり家建ちて廚(くりや)あらはや墓参り九月一日 「玉藻五句集(第五十五回)」自転車に跨(また)がり蝉(せみ)の木を見上げ縁台を重ね掃きをり葭簀(よしず)茶屋九月五日 家庭俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...廚房だけは別棟になつてゐるが...
中島敦 「環礁」
...あたりは只一時に目をひらきたるがごとし鯛とると舟が帆掛けて亂れゝば沖は俄かに濶くなりにけり豊後國へわたる船を待たむと此の日内海にいたりてやどる此の宵はこほろぎ近し廚なる笊の菜などに居てか鳴くらむ十八日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...さうして洋燈(らんぷ)のうす暗い廚子(づし)のかげで先祖の死靈がさむしげにふるへてゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...御廚子(おずし)を開扉してもらって静かに拝むことができるようになった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...壇の背後の廚子中に秘蔵された執金剛神(しゅうこんごうしん)も同じく塑像で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...廚子のなかまで忍び込んだ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...* この後三月堂内の閉ざされた廚子のなかに塑像(そぞう)の非常にすぐれた吉祥天女像があるのを見た...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...この廚子が橘夫人の遺愛の品であるかどうかは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...薄暗くなっている廚子のなかに...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...廚子が二百年以上開かれなかったこととのみであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...廚子のなかには木綿の布を一面に巻きつけた丈の高いものが立っていた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...観音さまは廚子から出して庫裏(くり)の奥座敷に移坐させてあった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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