...人けのない廚(くりや)の下を静かに光りながら流れるのも...
芥川龍之介 「大川の水」
...廚子や机はこの島の土人が...
芥川龍之介 「俊寛」
...廚子(ずし)の上の御仏(みほとけ)...
芥川龍之介 「俊寛」
...廚(くりや)へ通う遣戸(やりど)が一枚...
芥川龍之介 「偸盗」
...廚(くりや)のほうへ逃げようとする...
芥川龍之介 「偸盗」
...蟋蟀婢女(はしため)眠りて廚(くりや)さむく...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...小鼠に與ふ廚女(くりやめ)皿(さら)を灌(そゝ)ぐとて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...たぶん宿の廚(くりや)の料理人が引致して連れて行ったものらしく...
寺田寅彦 「あひると猿」
...あたりは只一時に目をひらきたるがごとし鯛とると舟が帆掛けて亂れゝば沖は俄かに濶くなりにけり豊後國へわたる船を待たむと此の日内海にいたりてやどる此の宵はこほろぎ近し廚なる笊の菜などに居てか鳴くらむ十八日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...村人もまた瓢箪(ひょうたん)を負い行廚(こうちゅう)を持ち...
宮崎湖処子 「空屋」
...廚(くりや)の煙が立たないでなお生きた人が住んでいるという悲しい邸(やしき)である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほどなく庖廚(ほうちゅう)にありしエリスが母は...
森鴎外 「舞姫」
...壇の背後の廚子中に秘蔵された執金剛神(しゅうこんごうしん)も同じく塑像で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...幽(かす)かな燈明(とうみょう)に照らされた暗い廚子のなかをおずおずとのぞき込むと...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...いよいよあの大きい廚子の前に立った...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかしこの廚子のなかの阿弥陀三尊の像やその背後の光屏などにおいては推古式の感じと西域式の感じとがきわめて巧妙に融合させられている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...さらに二重の壇をのぼって中央の廚子に近づいて行くと...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...薄暗くなっている廚子のなかに...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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