...その廚子の上には経文(きょうもん)と一しょに...
芥川龍之介 「俊寛」
...廚子(ずし)の上の御仏(みほとけ)...
芥川龍之介 「俊寛」
...廚(くりや)へ通う遣戸(やりど)が一枚...
芥川龍之介 「偸盗」
...その廚(くりや)の方(かた)には人の気勢(けはい)だになきを...
泉鏡花 「一景話題」
...荘厳の廚子(ずし)から影向(ようごう)した...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...此処(ここ)の畠彼処(かしこ)の廚(くりや)と...
巌谷小波 「こがね丸」
...さむき廚のしのびあし...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...蟋蟀婢女(はしため)眠りて廚(くりや)さむく...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...破甕の賦火の氣も絶えし廚に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...廚房だけは別棟になつてゐるが...
中島敦 「環礁」
...さうして洋燈(らんぷ)のうす暗い廚子のかげで先祖の死靈がさむしげにふるへてゐる...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...ああ この道徳の人を知らない晝頃になつて村に行きあなたは農家の庖廚に坐るでせう...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...道場と云う暗い廚(くりや)に閉じ籠って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...幽(かす)かな燈明(とうみょう)に照らされた暗い廚子のなかをおずおずとのぞき込むと...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...いよいよあの大きい廚子の前に立った...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...廚子の扉はついに閉じられた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...さらに二重の壇をのぼって中央の廚子に近づいて行くと...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...観音さまは廚子から出して庫裏(くり)の奥座敷に移坐させてあった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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