...吉原の廓(くるわ)に通い出した...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...片時の内に室神崎(むろかんざき)の廓(くるわ)に変つたとも思ひつらう...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...殊更らにその輪廓の大きさと重々しさとを増した蝦夷富士は...
有島武郎 「秋」
...その外廓(がいかく)は...
淡島寒月 「諸国の玩具」
...艇長の指している附近の外廓だけが...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...)芥川は歸りに蒲原を遊廓に伴れこんで女郎屋におしあがり...
小穴隆一 「二つの繪」
...ほぼ輪廓がついてきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ややともすればその輪廓を見失うほど...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...幽(かす)かに輪廓が分明して...
太宰治 「火の鳥」
...たゞ輪廓のみ續いてゐるのは彦根から長濱の方であらう...
近松秋江 「湖光島影」
...その時、一方、吉原の廓内では、思いもかけぬ天上から、ひらひらと落花の舞うが如く、幾多の紙片が落ちて来るから、或る者は欄干(てすり)から手を伸ばし、或る者は屋根へ上り、或る者はまた物干へ駆け上って、その紙片を手に取って見ると、それはいずれも、あらたかな神仏のお札であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人は吉原と聞いて、そいつはと少々逡巡(しゅんじゅん)の体(てい)であったが、たちまち思い返して「吉原だろうが、遊廓だろうが、いったん行くと云った以上はきっと行く」と入らざるところに力味(りきん)で見せた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...父親はお辭義の鐵とて目上の人に頭をあげた事なく廓内(なか)の旦那は言はずともの事...
樋口一葉 「たけくらべ」
...つらなつた葡萄棚の輪廓が徐々に融かされてゆくと...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...……そのとき廓の屋根の並んで見える北空(きたぞら)は...
正岡容 「吉原百人斬」
...遊廓(ゆうかく)へ這入(はい)る口であった...
室生犀星 「三階の家」
...遠くの廓へ遊びに行けばよいではないか...
横光利一 「マルクスの審判」
...――そう、聞いているのか、否か、越前守の面上には、何も、はたから読みうるほどな顔いろも見えず、この一室は、かくてこの事件の全貌を、個々にも、外廓からも、根本的に洗いあげるべき、一大吟味室とはなっていたのである...
吉川英治 「大岡越前」
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