...さうして廓門に歸りながら...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私の個性の輪廓は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...市の廓清も議院の改造も出来る...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...只本国ヘ送リタル二三ノ通信ト『パチノ』ノ墓穴廓内(カクナイ)ノ建築図トヲ残スノミナリ――というのです...
海野十三 「恐怖の口笛」
...廓然(からり)と気持がいゝつたらない...
薄田泣菫 「茶話」
...あれだけでは、ほんの輪廓で、ちつともその真相が出てゐないではないか...
田山録弥 「三月の創作」
...与えられたる事実の輪廓である...
夏目漱石 「イズムの功過」
...遊廓は浅草田圃(たんぼ)へ移され...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...古風な祇園町の廓中を震撼させた...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...くっきりした輪廓だった...
林不忘 「あの顔」
...何處(どこ)で始(はじ)まつた廓内(なか)は鳥居前(とりゐまへ)か...
樋口一葉 「たけくらべ」
...輪廓もっとも麁末(そまつ)ながら...
南方熊楠 「十二支考」
...所謂「都鳥廓白浪(みやこどりながれのしらなみ)」である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遠くの廓へ遊びに行けばよいではないか...
横光利一 「マルクスの審判」
...奥深き一叢(ひとむら)の疎林のうちになお一廓(かく)の兵舎があった...
吉川英治 「三国志」
...廓(なか)の入口のお茶屋に休んでいらっしゃいます」「なにサ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...七軒町の遊廓(くるわ)も...
吉川英治 「旗岡巡査」
...提燈(ちょうちん)を持って来ればよかったな」「廓(くるわ)へ提燈なんぞ持ってゆくと笑われますぜ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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