...鳥羽(とば)の廓(くるわ)に居ました時...
泉鏡花 「歌行燈」
...以上はただ一生の輪廓を描いたに過ぎないが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...本艇の外廓(がいかく)のうえには...
海野十三 「怪星ガン」
...遊廓問題について府会の十七人組の前で...
薄田泣菫 「茶話」
...スベテノ輪廓ガ二重ニナッテ見エ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...外廓(そとぐるわ)の濠(ほり)の向うにある本陣の方は定めし備えも怠っているであろうし...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...廓外(くるわそと)の路地にはいないような噂を耳にした...
永井荷風 「草紅葉」
...与えられたる事実の輪廓である...
夏目漱石 「イズムの功過」
...両人(ふたり)の妹は肝胆の外廓(そとぐるわ)で戦争をしている...
夏目漱石 「虞美人草」
...一刷毛(ひとはけ)に輪廓を描(えが)いて...
夏目漱石 「虞美人草」
...葭町(よしちょう)を廓の中心地とすると...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...それは希臘人の顏に似て輪廓が非常に正しい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...頤から頬へかけての輪廓が...
牧野信一 「或る五月の朝の話」
...父母の年忌に廓中そのほか出入りの者まで行平鍋(ゆきひらなべ)を一つずつ施したり...
南方熊楠 「十二支考」
...ただ大体の輪廓を陳(の)べ...
柳田国男 「海上の道」
...むかし廓(くるわ)の吉原にはこんなひとが居た気がする...
吉川英治 「紅梅の客」
...もう城廓の結構から規模ことごとく設計されているもののようである...
吉川英治 「新書太閤記」
...矢張り懐手をしてその迷路のような一廓の中を...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
便利!手書き漢字入力検索