...圧せられるやうな懶い一種廃頽的な感じが身をとりまいた...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...廃頽して了っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...堂宇廃頽(はいたい)して...
泉鏡花 「一景話題」
...殊に徳川末季の江戸生活には三百年の太平に弛緩(しかん)した廃頽(はいたい)気分が著るしく濃厚であって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...ただ生理的にむしろ廃頽的(はいたいてき)な効果を与えるのみではないかという疑いがある...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...あたかも過去の女性かと思われるほどの廃頽(はいたい)のなかに見出されるのを感ずるのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...アカデミズムは完全な廃頽物となって了うのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...時には廃頽的でさえある問題であるかに見えることは...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...それはシュテファン・フォン・ヘルムートという廃頽(はいたい)派の大詩人であって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...産業で国が廃頽(はいたい)することもある...
新渡戸稲造 「自警録」
...奇嬌(ききょう)で、廃頽的で、ひねくれていて、ひょっとすると、徳性(モラリティ)というものを全然持っていないようにさえ見える...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それはそれなりに廃頽した美しさを示している...
久生十蘭 「魔都」
...おどろおどろしい廃頽のさまを示しながら...
久生十蘭 「魔都」
...しかもその廃頽(はいたい)した気分に...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...神経組織の急激な非歴史的な野蛮な廃頽に到達せられた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...この廃頽は、享楽慾の或る好淫的な洗練を招来するものです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...もっとした廃頽的雰囲気(アトモスフィーア)を感じさせようが為であったろう...
宮本百合子 「印象」
...吏民(りみん)ともに廃頽にまかせ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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