...嘱望(しょくぼう)されてそれらの外人牧師と一緒に廃娼(はいしょう)問題を説いた事もありました...
淡島寒月 「我が宗教観」
...四沼南は廃娼(はいしょう)を最後の使命として闘(たたか)った...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...沼南はまた晩年を風紀の廓清(かくせい)に捧(ささ)げて東奔西走廃娼禁酒を侃々(かんかん)するに寧日(ねいじつ)なかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...壮年の沼南は廃娼よりはむしろ拝娼で艶名隠れもなかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...特殊(とくしゅ)飲食店を開いている伯父(おじ)さんから商売柄(がら)の廃娼(はいしょう)反対演説を聞いたあと...
田中英光 「オリンポスの果実」
...群馬埼玉の二県はかつて廃娼論(はいしょうろん)の盛んであった土地なので...
田山花袋 「田舎教師」
...こうした一般的廃娼運動の意識が...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...併し私娼であっても多くは矢張り公娼同様人身の奴隷的売買の(より経済的な)形態を採りつつあるし(だから楼主自らが廃娼を希望するという逆現象も生じることが出来る)...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...話を廃娼運動から初めよう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...天下の大勢がどうやら廃娼の必然性に帰着したように見えることは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そこで廃娼運動の中心勢力であった「廃娼連盟」は三四年末を以て解散し...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...元来廃娼運動は、云うまでもなくその本来の立場から云えば、社会に於ける公私一切の売笑制度の撤廃乃至撲滅を窮極目的とするものであるが、そういうことは社会組織そのものの問題に帰することであって、単なる売笑廃止問題としては片づかない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...今日まで廃娼運動が目標として来た直接の目的は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...廃娼運動はこの国辱的公娼の廃止に於てだけ成功を収めようとしているのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...廃娼派が、廃娼は天下の世論だと云えば、多数派の存娼派は、衆議院の過半数の提案の方が天下の世論ではないかと嘯(うそぶ)くのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...廃娼の結果として私娼が跋扈して風紀衛生上甚だ弊害がある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...廃娼(はいしょう)したい妓(ひと)たちも飛込んできた...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...廃娼問題も起らぬ明治中期の全盛時代...
山本笑月 「明治世相百話」
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