...私が絶対に全廃することが出来ないとでも云つてゐるかのやうにむきになつてゐらつしやるやうですが...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...七百年の武断政治を廃する...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...失敗したからとて断じて事を廃する様な意気地のない振舞(ふるまい)をしたことはない...
大隈重信 「青年の元気で奮闘する我輩の一日」
...私はあらゆる日刊新聞を全廃する事によって...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...逸遊(いつゆう)敖戯(ごうぎ)して学業を荒廃するは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...入りては飾を廃すること無し……これ則ち心を専らにして色を正すと謂う」とあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...一日も談論を廃する能はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...法律がそれらの悲しむべき職務を廃する日の近からんことを...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...なおこの卒を廃する際にも若干の一時手当を交付したのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...安煙草を半分にちぎったり、火鉢の中の吸いかけを捜すくらいなら、いっそ、全廃するに限る...
野村胡堂 「胡堂百話」
...これを廃すると植物分類の学者はすこぶる迂遠になることを免かれ得ない...
牧野富太郎 「植物記」
...酒飲みでも一旦酒を廃すると汁粉(しるこ)党に変る事がある...
正岡子規 「病牀六尺」
...また国債はその所有者に何も補償せずに全廃すると仮定しても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...池や山の形にだけ以前の面影を残して荒廃する庭を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかし真の学者は考証のために修養を廃するような事はしない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それは私が学問を廃することになつた後の事である...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...はじめて幕府の新しい生面が拓(ひら)かれると解さなくてはならない」「けれど根本理念を改廃するということ...
山本周五郎 「新潮記」
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