...彼は庸人だと評されることが多い...
...あの大臣は庸人同然だと言われている...
...彼女は庸人ではなく、優秀な人材だ...
...今度の選挙に庸人しか出ないと嘆かれている...
...庸人だからといって能力がないわけではない...
...多くの偉人が往々凡庸人にさへ極めて明白な誤謬に陷ることがあるのは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...生活の下積みになつてゐる凡庸人とのあひだに掘られた溝のやうなものであつた...
徳田秋聲 「和解」
...一週間に一度か二度日庸人夫に出る割合になっているカード登録者は一体失業者であるか無いか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...中庸人士らの無味乾焼さを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この凡庸人のうちに何かある偉大なものが実際に存在していたことです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...如何なる凡庸人も斯かる場合には勇壮な行為をなすということが...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...青山不拒庸人骨...
夏目漱石 「思い出す事など」
...天下の凡眼はこれらの知識巨匠をもって昏睡仮死(こんすいかし)の庸人(ようじん)と見做(みな)して無用の長物とか穀潰(ごくつぶ)しとか入らざる誹謗(ひぼう)の声を立てるのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...庸人(ようじん)と相互(あいご)する以上は下(くだ)って庸猫(ようびょう)と化せざるべからず...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...庸人(ようじん)になれと詛う...
南方熊楠 「十二支考」
...同じ凡庸人なら科学の方が罪があさいと申すわけ也...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...懐之は固より凡庸人でなかつたことが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...体例を創するは凡庸人の力の及ぶ所では無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...個々の小理想家、個々の庸人、若くは世の見て大理想家となせる思索家が斷じて、造化の心、造化の極致と定めたるものゝ名なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...綱宗は凡庸人ではない...
森鴎外 「椙原品」
...庸人(つねびと)の群たゆたひ避けむとき...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼もし庸人ならば...
横瀬夜雨 「花守」
...現世の濁った空気の中に何の不満もなさそうに栄えている凡庸人に対しては...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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