...坪庭には庭石や苔、季節の花などを配置すると、和風の趣が楽しめます...
...青梅が自ら落ちて庭石をたたいたのだろう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...庭石は三度洗い石燈籠(いしどうろう)や庭木にはよく水をまき蘚苔(こけ)は生き生きした緑色に輝いています...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...掌面(てのひら)の皿をいきなり庭石に叩きつけた...
薄田泣菫 「茶話」
...私はその近くの庭石に腰をおろして...
薄田泣菫 「独楽園」
...うごかぬ庭石...
太宰治 「碧眼托鉢」
...縁側から庭石に落ちて死んだこと...
田中英光 「さようなら」
...庭石や燈籠(とうろう)に水を打ったりして...
徳田秋声 「仮装人物」
...一畳敷もあろうと思う庭石の上へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五平次は庭に降りて、庭石の配置や、かなり深い植込みの様子や、裏木戸の具合を調べてみました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庭石で頭を打った上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庭石で叩き割つたといふのだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蛇、蛙、なめくぢの暗號は、地下に埋めた小判の目印(めじるし)に置いた、庭石の恰好で、この暗號のない金は、黒旋風(こくせんぷう)の辰三とお久良が、盜るに従つて費つたものでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭石の向う側に剃刀を一度突つ立てたに違ひない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭石の代りに据(す)ゑて居たもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...余り人の行かない庭石のところに鉢を出して...
宮本百合子 「犬三態」
...庭石の上に降り立った...
室生犀星 「後の日の童子」
...蔵元屋の秘密(うちまく)が洩れてはならぬと存じて斬り棄ててくれようと存じたに……」良助はその足下の庭石に両手を突いてヒレ伏した...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...桜の花の散りすぎたころの草木の上に、庭石のうへに、またはわが家の屋根、うち渡す屋並の屋根に、列を乱さず降り入つてゐる雨の明るさはまことに好ましいものである...
若山牧水 「なまけ者と雨」
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