...十一娘は喜んでその言葉のとおりに庭口の門を啓けさした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...――竹(たけエ)」呼ぶ声に一人(ひとり)は庭口より一人は縁側よりあわただしく走り来つ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...提燈(ちょうちん)を点(とも)して庭口の鍵を持った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「俺(おら)がに用事かね」ヌッと庭口へ来たのは三十前後...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庭口も皆んな内から閉つて居たし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭口の潜りを締めたのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旦那樣」爺やの與八は庭口から顏を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...(庭口の方へ歩いて行く)三好 そ...
三好十郎 「好日」
...下手庭口の方へフラフラ歩き出す)三好 気をつけて……(呼吸を呑んで...
三好十郎 「好日」
...それから清と英也が庭口から廻つて来...
與謝野晶子 「帰つてから」
...庭口も廊の渡りも...
吉川英治 「私本太平記」
...倉の前から庭口へと行く道は孟宗竹(もうそうだけ)が茂っていて...
吉川英治 「新書太閤記」
...庭口らしい柴折戸(しおりど)を押し...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...庭口にも遠い垣のあたりにも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...庭口からこれへ」そう云い残して...
吉川英治 「源頼朝」
...庭口から廻って来た社家の雑掌(ざっしょう)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...庭口から木履をはいてこれへお見えになった時は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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