...やがて主僧は庫裡(くり)に引き上げたが...
田山花袋 「田舎教師」
...大寺院の庫裡(くり)で見るような大きな土竈(へっつい)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...庫裡(くり)の方へ帰ってしまったあとで...
中里介山 「大菩薩峠」
...庫裡へは案内あることですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...寺院の庫裡に養われる猫は営養が不良でなければなるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて、その朝まだき、人目を厭(いと)うて、木萱(きかや)に心を置いて、この庫裡を忍んで立ち出でたが、木津の新在家(しんざいけ)へ来て、はじめて気がついたことは、昨晩、月心院の庫裡で、後生大事の財布を柱にかけてかけっぱなし、忘れてはならないはずのものを忘れて出て来た、はっ! と顔の色の変った時はもう遅い、それを取戻すべく立戻れば身が危ない、このまま行けば身が立たない...
中里介山 「大菩薩峠」
...そもそも月心院の庫裡(くり)を抜け出した時から...
中里介山 「大菩薩峠」
...庫裡(くり)のほうへむかってどなりました...
新美南吉 「のら犬」
...庫裡の物置から古いねんねこを盗み出し...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...すぐ庫裡(くり)ぢやありませんか」ガラツ八の明察...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庫裡の奥には、住持の春厳和尚と小坊主の岩良が、鼠に引き残された、坊主雛のように淋しく控えて居りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庫裡(くり)の内部を造りかえた間に合せの役所であった...
本庄陸男 「石狩川」
...窖(あなぐら)から姿を消したお初、危なかしい吊梯子(つりばしご)を、スルスルと見事な足さばきで上ってしまうと、諸手(もろて)で、うんと突ッ張って、揚げ蓋をあげて、庫裡へ出ると、そこに、ぼんやりと行灯(あんどん)がともし放しになっている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...庫裡(くり)からも...
森鴎外 「山椒大夫」
...庫裡(くり)の障子までことごとくその反古(ほご)であった...
柳田国男 「雪国の春」
...荒廃した庫裡(くり)と物置の裏手に気づいて...
吉川英治 「私本太平記」
...庫裡(くり)におき忘れた大事な頭陀袋(ずだぶくろ)を取りにいかねばならん...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いつの間にか大寺の庫裡(くり)には暮色が湧いていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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