...一人の女を意識に上せて座興にしようとしている人見の軽薄さにはまったく腹が立った...
有島武郎 「星座」
...それとも、粋人の座興か...
江戸川乱歩 「影男」
...秋・女人訓戒・座興に非ず・デカダン抗議」「俗天使」「花燭」昭和十四年五月に「愛と美について」さうして...
太宰治 「『老ハイデルベルヒ』序」
...時たま御酒宴の御座興にたはむれのお歌をおよみになるくらゐのもので...
太宰治 「右大臣実朝」
...座興の添え方やもてなし振りは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そこで私が思ふには酒の座興に鰌掬ひの生々しい体験を歌に合せて踊つたのが此踊りの始まりではあるまいか』といふやうなことを聞かされたことがあるが...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...固よりその場の座興なれば芸の雑駁は咎むるもの却って野暮の嗤を招かん...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...この場の座興に同勢を狩り催して...
中里介山 「大菩薩峠」
...座興半ばで席を外して...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ座興から来た出鱈目(でたらめ)として笑ってしまうには...
夏目漱石 「明暗」
...即興詩や座興歌と同じく...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...新国劇の明治座興行のとき...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...同座の一統もとんだ座興とばかり...
久生十蘭 「鈴木主水」
...すんでみれば座興話だが...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...酒興でもない、座興でもない、正真正銘、この伯水が、熱海真々館の講釈師であったと申すに」「だって……だって先生そんな」「なにが、だってだ」「なにがだって、だって先生、私アその先生に兜をぬいで夜逃げしてきたんだ...
正岡容 「寄席」
...座興ならいいでしょうが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...座興の席を漂泊(さすろ)うてあるく今の境遇と...
吉川英治 「親鸞」
...すっかり座興を攫(さら)われてしまった形で沈黙していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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