...尤も座興の戯れで...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...いや/\これは座興なるぞ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そこで私が思ふには酒の座興に鰌掬ひの生々しい体験を歌に合せて踊つたのが此踊りの始まりではあるまいか』といふやうなことを聞かされたことがあるが...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...ほんの座興じゃ」上着を剥(は)がるれば下は間着(あいぎ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...今晩もまた一時の座興なんぞとおっしゃられてしまっては...
中里介山 「大菩薩峠」
...この場の座興に同勢を狩り催して...
中里介山 「大菩薩峠」
...ホンの一時の座興なんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...即興詩や座興歌と同じく...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...」「彼奴はさつきから吾々の座興を眺めてにや/\してゐたが...
牧野信一 「蝉」
...他には座興にもならぬこんな話に相槌を打つて呉れさうなものはなかつた...
正宗白鳥 「假面」
...無關心で座興見たいには見てゐられなかつた...
正宗白鳥 「假面」
...座興ならいいでしょうが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...囃(はやし)の座興があった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「――あいや、私にはまだ武勲がないので、せめて座興に、剣の舞でも舞って、諸兄の労をお慰め申さんかと存じまして」いいながら彼はすぐ起って、剣舞をしはじめた...
吉川英治 「三国志」
...けれどなお妓のひとりが、座興半分に、「火祭りは鞍馬の行事じゃありませんか...
吉川英治 「私本太平記」
...すっかり座興を攫(さら)われてしまった形で沈黙していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...座興の企(たくら)み...
吉川英治 「宮本武蔵」
...遊山(ゆさん)のお座興に供するわけには相成りませぬ...
吉川英治 「柳生月影抄」
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