...老君を座像にした像は道教寺院などでよく見られます...
...階段を上りきつた小さい廊下には大きな座像仏が安置されてゐた...
阿部次郎 「帰来」
...かかる座像を彫ることは不可能に相違ない...
犬田卯 「沼畔小話集」
...里へ出現ましまして座像化したり...
犬田卯 「沼畔小話集」
...足を拡げ、手をふり上げて、立ちはだかっている、子供程も大きさのある、奇妙な仏像、その隣りに並ぶ、黒ずんだ金属製の、大仏を小さくしたような、三尺程の座像...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...明智が見つめていたのは、その座像の方の、異様に無表情な、ツルツルした顔であった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...一体の如来座像(にょらいざぞう)の前に立止り...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...如来座像に近づくと...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...大理石に似て、もっと石膚が艶(つや)やかに、もっと純白雪のように磨き上げられた円柱が並列して、円形の屋根を支え、円柱の台石に飾り付けられた裸体女神の立像や、座像や、そして屋根と柱との壁間に刻まれた白鳩とアカンザス模様の見事さ! しかもこの殿堂は、見る眼遥かな七、八十歩の大階段の上にそそり立ち、その階段から我々の佇んでいる道のべまで一面に広い乳白の甃(いしだたみ)が敷き詰められて、中空に参差(しんし)し交錯した橄欖樹が、折からの翳(かげ)った陽の光を受けて、仄(ほの)かに影を甃の上に落している平和さ、荘厳さ!恍惚(うっとり)と見惚れながらも、これから我々の訪れようとしている未知の都会に住む住民のいかなる人たちなるかに、今一度首を傾(かし)げずにはいられなかったのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...三代目小さん・今輔・馬生・文楽・左楽・つばめ・志ん生・燕枝の柳派の人たちで建立した座像のお地蔵様ばかりがここに残っている...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...塚の上には木の座像(ざぞう)あり...
柳田国男 「遠野物語」
...そうして筆者等の予算計画の約二倍大に当る等身大の座像をグングン捏(こ)ね上げ初め...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...手づから弥勒菩薩(みろくぼさつ)の座像を刻(きざ)みて其の胎内に彼(か)の絵巻物を納め...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...負ひ来りたる弥勒菩薩の座像を本尊として...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...(その他略)◆備考(A)如月寺の本尊弥勒(みろく)菩薩の座像を調査するに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...建礼門院平ノ徳子の座像をさし覗いていると...
吉川英治 「随筆 新平家」
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