...私という一人の人間を度外視しては...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...あなたはその少女に近づく時(全く固定的な道徳観念を度外視しても)...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...心の奥底では度外視してはいなかった...
有島武郎 「星座」
...現在の問題だけを(すでに起こりかかりつつある将来の事実などは度外視して)考えていれば...
有島武郎 「片信」
...他に移り行く所などはしばらく度外視してある...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...もちろん他の週日に降る降らぬは全く度外視しての話である...
寺田寅彦 「時事雑感」
...以上は乗客という因子を全然度外視しての議論であるが...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...勝負を度外視してただ賭博そのものだけを享楽してるようである...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...我々は幅を度外視して長さを考察することができる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...二つの町の間の道の長さを幅を度外視して考えられるのと同様である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...お湯に入って一時間も二時間も磨いて磨いて遂には顔の皮まで摺(す)り剥(む)く人があるけれどもそれがためにかえって食物の事を度外視して粗悪な無造作な手数のかからない生煮(なまにえ)の物ばかり食べるから顔の光沢(つや)は内部から悪くなって青いような黒いような陰気な色になり...
村井弦斎 「食道楽」
...度外視してくれたお蔭と感謝してもいい...
柳田国男 「年中行事覚書」
...私は殆んど鑑識課の仕事を度外視しているように見えるかも知れない...
夢野久作 「暗黒公使」
...自己一身の誹謗(ひぼう)を度外視して...
吉川英治 「三国志」
...受ける受けないっていうことは度外視して腰を据えてもいいということだったので...
吉川英治 「小説のタネ」
...決してお年寄りの方を度外視しているんじゃありません...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...経済を度外視している欠点があることに気づく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人の思惑など度外視して...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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