...殊(こと)に手間のかかる養蚕などは出来ない相談も度を越してゐた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...ある時は度を越して...
石川欣一 「比島投降記」
...心地よき度を越して痛快也...
大町桂月 「赤城山」
...凉しさの度を越して冷やかなるに...
大町桂月 「房州の一夏」
...しかしその程度を越して...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...」アントニーのこだわり方は度を越していた...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...寒暖計は九十余度を越して忘れ難い暑い日であった...
寺田寅彦 「備忘録」
...仰せ何等の言音ぞ?われ究問の度を越して先に探りしことあらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかしああそれはあまりに度を越している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その表現はいつもの通り度を越して間(ま)の抜けたものであり...
中島敦 「狼疾記」
...寵愛(ちようあい)度を越しては居ても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたは少しばかり度を越していますよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あの人はもうけっして度を越して遠慮なんかしていませんでした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...度を越してるのは馬鹿である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それで雨に弱いって可笑しいと云ったら曰く「やっぱり皮んなっちまうと駄目ですなア」九月八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕九月八日さすがに八十度を越しても二三度という涼しさになりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...壮六のために喜助にたいして怒りを発したためと言う度を越してしまうほど続く...
三好十郎 「樹氷」
...その限度を越してそれを用いようとするのは無謀である」というのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ゆきすぎも程度を越している...
山本周五郎 「山彦乙女」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??