...けれどもお民はその度ごとに...
芥川龍之介 「一塊の土」
...その度ごとに水を呑(の)むと見えて真蒼(まっさお)な苦しそうな顔をして私を睨(にら)みつけるように見えます...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...波が押し寄せて彼がぐらぐらする度ごとに...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その度ごとに不如意がちな私たちの離京生活をなげくのであった...
犬田卯 「沼畔小話集」
...その度ごとに堂に溢れる群衆を集め得た...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私らの仲間はいつも集る度ごとに「山」について語った...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...白い色……そしてその度ごとに...
豊島与志雄 「お月様の唄」
...中断後に戻ったとしてもその度ごとに異なるものだと想定され...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この病室へ這入(はい)って来る度ごとに...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...新しく喧嘩をする度ごとに新しい機知が得られるとでも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そういう場所では遠く下のほうに城下町が見えそれが一度ごとに遠く小さくなっていった...
山本周五郎 「おばな沢」
...その度ごとに鳴りもやまず...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵学夜講――とか、また、今夜は、孫子輪講(そんしりんこう)――があるとか称(い)って、その度ごとに、江戸の同志が集まった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その度ごとに、伝七郎の眼は鷹のようにうごいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...で、その度ごとに、私は彼女の姿に見とれながら、こう言うよりほかには言うべき言葉を知らない――「さあ、お上がり!」しかし、彼女が腹に詰め込むのは、脂肪にはならないで、みんな乳になる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...唇で息を吹きかけるため屈みこむ度ごとに...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...つまずきつまずき歩いてゆくカテリーナ・リヴォーヴナを隊の誰かがからかおうとする度ごとに...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...あれはうちへ来る度ごとに...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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