...その度ごとに水を呑(の)むと見えて真蒼(まっさお)な苦しそうな顔をして私を睨(にら)みつけるように見えます...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...波が押し寄せて彼がぐらぐらする度ごとに...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...後三年の役など東国に反乱のある度ごとに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...殆どその度ごとに会つてゐるので...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...完成の一階段を昇る度ごとに...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...経緯度ごとに音節の変調を来たしているやに見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...飾られた奧さんの寫眞が眼に就く度ごと...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...その度ごとにお眉とお眼がちらほらと……ちえつ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...この百姓と行き交ふ度ごとに必らず帽子をとつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...今もってステージに立つ度ごとにアドリナ・パティをお手本にし...
三浦環 「お蝶夫人」
...アメリカでは食事の度ごとにアイスウオーターを盛んに飲みます...
三浦環 「お蝶夫人」
...御飯の度ごとにお酒を頂くことが出来ず...
三浦環 「お蝶夫人」
...ほとんどその度ごとにいつも模様が一変してゐた...
三好達治 「銀座街頭」
...この病室へ這入(はい)って来る度ごとに...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...年度ごとに記録されたものであった...
山本周五郎 「落ち梅記」
...合戦の度ごとにぐんぐんと足軽組から抜けだして立身して来たのは』『すると...
吉川英治 「篝火の女」
...それが川へ注(そそ)ぎ込まれる度ごとに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼は潜(くぐ)る度ごとに...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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