...昔は足尾、庚申、古峰ヶ原といった山々に大雨があってから、この辺に洪水の寄せてくるのは一昼夜かかったといいますが、この頃は六時間で来るようです...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...九日、庚戌、晴、義盛今日又御所に参ず、一族九十八人を引率して南庭に列座す、是囚人胤長を厚免せらる可きの由、申請ふに依りてなり、広元朝臣申次たり、而るに彼の胤長は、今度の張本として、殊に計略を廻らすの旨、聞食すの間、御許容に能はず、即ち行親、忠家等の手より、山城判官行村の方に召渡さる、重ねて禁遏を加ふ可きの由、相州御旨を伝へらる、此間、胤長の身を面縛し、一族の座前を渡し、行村に之を請取らしむ、義盛の逆心職として之に由ると云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...金の母親の出ていく時、庚娘は後にいて、そっとそれを窺(のぞ)いていたが、一家の者が尽く溺れてしまったことを知ると、もう驚かなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...平庚五里の遊里はなかなか明朗である...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...大正九年庚申(こうしん)の五月末...
永井荷風 「枇杷の花」
...この猿はありふれた庚申(こうしん)の猿です...
中里介山 「大菩薩峠」
...巣鴨の庚申塚(こうしんづか)までということにしてもらいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...十数年前斉へ逃れる道すがら庚宗の地で契った女である...
中島敦 「牛人」
...庚申横町の木戸を内から開けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明治三年庚午(かのえうま)一一月二七夜...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...菅茶山集中に、「福山藩先主長生公、以宝永七年庚寅、自下毛移此」と書してあるのが是である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...校閲は庚辰に終り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何故と云ふに庚寅の歳には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「嘉永三庚戌冬夜直舎即事」の詩を抄出する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...庚子孟冬(こうしもうとう)一校...
森鴎外 「渋江抽斎」
...仏教の影響我々の祖先が庚申の晩に祭っていた神様は...
柳田国男 「年中行事覚書」
...庚申は当然に二ヵ月に一度であった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...庚申講の夜であったのである...
柳田国男 「雪国の春」
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