...是自家庖廚(はうちう)の他に牛肉販賣店(はんばいてん)有るに由る...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...やがて皮削(かわそ)ぎ庖丁(ぼうちょう)や縫針で...
徳田秋声 「縮図」
...人切り庖丁をふり廻す時代が来たのだから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...新しく砥(と)いだ庖丁で作った刺身から...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...スープにした鶏の骨に庖丁(ほうちょう)を二...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...刺身庖丁の手さばきを誇ったり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...井戸端に勝藏が忘れて行つた庖丁を見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ庖丁を振り上げて了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度は誰の番だ」「畳屋の駒次郎が殺(や)られましたぜ」「今度は自害じゃあるまい」「畳庖丁で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの庖丁は誰のだ」「知りませんよ」「江戸では滅多に見かけない形だが――」「…………」妙な睨(にら)み合い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから庖丁を隱せる場所がいくらもあるのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親方は庖丁を使いながら彼の方を見やり...
原民喜 「翳」
...肉切庖丁で斬り刻まれ...
久生十蘭 「悪の花束」
...駆けて内へ這入って出刃庖刀を取って来た...
森鴎外 「雁」
...米穀菜蔬(さいそ)を輸(おく)って庖厨(ほうちゅう)を賑(にぎわ)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...やにわに魚切庖丁(うおきりぼうちょう)を持ちて後の方より差し通したれば...
柳田国男 「遠野物語」
...猪の股や肉切り庖丁などを苞(つと)にくくって持つとまた馳けだした...
吉川英治 「三国志」
...耳をふさぎたいような唸(うめ)きとともにがつんと爼板(まないた)の上で庖丁が魚骨でも斬るような音がした...
吉川英治 「私本太平記」
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