...刻み庖丁は、丸い刃を木片にくっつけた物で、この木片から二本の柄が出ていて、柄の間には重い石がある(図304)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...庖丁が通るようになり...
梅崎春生 「黄色い日日」
...台所で庖丁をとんとんいわせる音が聞こえ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...炬燵(こたつ)の上に庖丁(はうちやう)とおこがしを...
土田耕平 「お母さんの思ひ出」
...目つきの険しい男とをこの出刃庖丁と並べて見た時はなんだか不安なような感じがした...
寺田寅彦 「芝刈り」
...老母は錆(さ)びた庖丁(ほうちょう)を砥石(といし)にかけて...
徳田秋声 「挿話」
...手に握ってた庖丁に自ら気付いて...
豊島与志雄 「変な男」
...小六(ころく)は庖丁(はうちやう)の脊(せ)に濡布巾(ぬれぶきん)を宛(あて)がつて...
夏目漱石 「門」
...得物の出刃庖丁は血潮の海の中に捨ててあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すると、一番先に帰った伝吉が怪しいと思うがどうだろう、出刃庖丁の事も、考えようでは伝吉の下手人という証拠になるが――」こんがらかった事件を持て余して、万七は競争相手の平次の智恵まで頼ろうとするのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出刄庖丁は如何にも愚劣(ぐれつ)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...刺身庖丁(さしみばうちやう)で首筋を深々と刺され...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...賊は俄然(がぜん)居直りとなり手にせる出刃庖丁を蓉子の前に突きつけておどかした...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...しめ殺すとすれば出刃庖丁をほうり出さねばならないわけなのだ...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...庖丁(ほうちょう)を取って魚を作りはじめた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...板前の庖丁(ほうちょう)に甘いもからいもいえず...
吉川英治 「江戸三国志」
...庖人(ほうじん)が魚の鱠(なます)を供えた...
吉川英治 「三国志」
...「おれに庖丁をくれるものがあったら一スウやる……冗談に」と...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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