...その映画は社会の底流を描いている...
...私たちは底流から水を汲み上げた...
...彼女は底流の問題について研究している...
...底流には多くの生き物が暮らしている...
...彼は底流に沈んで行った...
...悪い底流があって...
石川欣一 「比島投降記」
...猛悪な底流れと化して汐巻岬の暗礁地帯に入り...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...たくみに底流をうごかしてごみを片寄せて...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...世は南北朝の暗澹(あんたん)たる底流の上に立って興廃常なき中に足利義満等の夢幻の如き栄華は一時に噴火山上の享楽を世上に流通せしめた...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...即ち作品中に取扱われた人物なり事件なりの背景をなし底流をなす作者の主観である...
豊島与志雄 「作品の倫理的批評」
...この底流の小さな響がパスカル風な伴奏となって...
中島敦 「狼疾記」
...その性格の底流を成すものは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...私たちは冬をそういうような底流れの感情ですごすのではないでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...底流している一座の苦さにはまだ気附かぬ様子で...
横光利一 「旅愁」
...火のない所に煙はたたないから、文壇の底流には、今日もまだ末期的な頭をもつ、頽廢した文人がゐないとは云はない...
吉川英治 「折々の記」
...すでに足利末期の暗黒混濁な世相の底流には...
吉川英治 「折々の記」
...東大寺大衆の底流にも...
吉川英治 「私本太平記」
...虚実(きょじつ)あくる日も、うわべは、無風帯の大戦場だったが、底流には、微妙なうごきが、兆(きざ)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それは家中全般の底流にある不安なささやきとも...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間生活の底流が分っていない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...すでに足利末期の暗黒混濁な世相の底流には...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...複雑極まる政治的な底流があるので去年...
吉川英治 「宮本武蔵」
...芸術家としての詳細かつ正確な観察眼と描画技術が底流として流れていることが伺えたのである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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