...芸術は妙に底の知れない凄(すご)みを帯びているものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...讓は底の知れない不安に駆(か)られながら歩いていた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...底の知れないほどの長者であることを思わせられずにはいないと共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんだか底の知れないような刑罰が下りそうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...底の知れない殘虐な惡戯(いたづら)でなければ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まことに底の知れない悪智恵だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んとなく底の知れない精悍(せいかん)さがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奧底の知れない人間で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...底の知れないほどの深いものがある――」平次は歩きながら考へ込んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...底の知れない魅力を醸(かも)し出すのでしょう...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...とても底の知れない猫つかぶりに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さうして彼は藝術の持つてゐる妙に底の知れない氣味惡さに戰慄しはじめたのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...單調だが底の知れないやうな...
堀辰雄 「鳥料理」
...それでいて底の知れないズルサのようなもので光る...
三好十郎 「肌の匂い」
...「船岡に不審があるのか」――原田さまは底の知れないお方です...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...伊兵衛は根底の知れない一つの感動に襲われていた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...ドコまでインチキだか底の知れない女ですよアレは……」「ヘエ...
夢野久作 「少女地獄」
...……底の知れないほど愚かな私……...
夢野久作 「少女地獄」
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