...滑れば底なしにころがらねばならない...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...いよいよ深い底なし井戸へでも...
海野十三 「火星兵団」
...底なし沼に沈みつつある女と同じほど恐怖していたのだ...
江戸川乱歩 「影男」
...底なし沼事件ののちの数日間...
江戸川乱歩 「影男」
...いつか影男が人工底なし沼の殺人技術を教えてやったあの殺人会社の須原正(すはらただし)であった...
江戸川乱歩 「影男」
...かれのからだは人肉の底なし沼に没していった...
江戸川乱歩 「影男」
...富士見晴らし台、おんなかしまし!仏に首なし、杓に底なし、とにかく異風景...
種田山頭火 「旅日記」
...底なしの絶望の闇(やみ)に一道の希望の微光がさしはじめた瞬間の慟哭(どうこく)とは一見無関係のようではあるが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...………………底なしに崩れゆこうとする感情があって――...
徳永直 「冬枯れ」
......
野口雨情 「螢の燈台」
...あいつらの下劣さは底なしですな...
久生十蘭 「だいこん」
...底なしの谷に果てのない湖海そして深淵と洞窟と巨人の森...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...――五体が忽ち底なしの硝子管見たいなものゝ中を急転直下して行くかのやうな怖ろしく甘い寒さに縮みあがつた...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...空もまるで底なしの淵(ふち)のようになりました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...底なしの淵(ふち)のやうになった...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...彼らは人間の到底なしえざる残虐によりて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...みんな底なしにいろ好みで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...底なしのぬかるみを益ふかくした...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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