...たとえば床脇の窓の刳(く)り方、落懸の深さ、床框の高さなど、一つ/\に眼に見えぬ苦心が払われていることは推察するに難くないが、分けても私は、書院の障子のしろ/″\としたほの明るさには、ついその前に立ち止まって時の移るのを忘れるのである...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...その片足が床框(とこがまち)へかゝった刹那(せつな)に...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ほんの床框だけの高さが法師丸に利をもたらした...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...黒柿の床框(とこがまち)などの出来ばえを...
徳田秋声 「あらくれ」
...ななめに通った床框(とこがまち)の一端にポトッ――と赤い糸をひいていました...
吉川英治 「江戸三国志」
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