...れいのように、案内も乞わず入って来て、床柱を背にして、大あぐらをかいた...
梅崎春生 「狂い凧」
...雑談いづれば床柱を背にして狸寝入りをするといふのは...
太宰治 「津軽」
...だが、床柱を背に、後輩の代議士や実業家に囲まれてる田代さんも、やはり、杉本を晩酌の相手にしてる時と同じように、話頭の及ばない高みにあって、にこにこしながら、うまそうに酒を飲んでるのである……...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...客を招待した当人が床柱を背にして着席するようなことが...
豊島与志雄 「風俗時評」
...四Fは、床柱を背にして、困つた! といふ風なはにかみを露はにした脚を鹿のやうに折り曲げてゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
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