...照ちやんの臥床中春三郎が竊に不平を抱いてゐたのと反對に...
高濱虚子 「續俳諧師」
...寒いこと寒いこと(床中で痛切に自分の無能無力を感じた...
種田山頭火 「其中日記」
...伊織は病床中で、話もはか/″\しくは出來ない有樣ですが、それでも娘お百合の努力で、これだけの事は聽き出せたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...重患の病床中にあつた恭吉氏は...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...床中で握りつめながら死んだといふ傷ましい形見の遺作であつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...僕はね返りばかりしながら床中で悶々としていた...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...彼女との床中をはなれることが全然なかつた...
正岡容 「吉原百人斬」
...私は母に床中で冬を過ごさせる方が...
三浦環 「お蝶夫人」
...床中で母は三度三度食事をする...
三浦環 「お蝶夫人」
...きょうは父がおなかをわるくして二階で臥床中...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...手術をうけ目下臥床中です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...嘉義群水上床中床の東方二キロの地点で...
武者金吉 「地震なまず」
...翁の門下の人々は高齢で臥床中の翁に赤い頭巾と赤い胴衣を着せ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...病床の父、臥床中、周易研究に凝り初め、やがて売卜の看板を出すも殆ど客稀れ...
吉川英治 「年譜」
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